それにしても眠れないのだ

日々の眠れない出来事を虚実織り交ぜて

それにしても「カラー版の色が語る物」なのだ。

2023-08-13 18:40:44 | Weblog
 たまに、昔のモノクロ映像をフルカラーで再現したテレビ番組を見かける。で、今日見かけたそれでは、カラー版を観た人が「よく分かる」「感動した」みたいな事を口々にしていた・・・んだけど、それってどうなの?・・・と。
 ってのも、カラー版って、その色は何ら事実じゃ無いじゃない。肌の色、空の色、木々の色。ちょっと見渡せば、どもれも複雑な色で構成されている事がよくわかる。でも、カラー版は、それぞれのパーツにそれっぽい単色がベタッと塗られているだけ。それらしい色を、想像で付けているだけだ。昔は人の手で塗っていて、最近はAIを使って色塗りしている事もあるようだけど、本質的な差は無いと思える。
 塗り分けられていれば、確かにそれぞれの物は判別しやすい。でも筆者的には、ある意味逆に、歴史を変に塗りつぶしている様にしか思えないのだ。
 その点、マンガのデジタルカラー版は良いね。あ、マンガってのは大抵モノクロで描かれるんだけど、モノクロで描かれた作品にデジタル彩色を施して、カラー版の電子書籍として別売りされる作品があるのだ。
 で、このカラー化は、量産しないといけないので、マンガ家自身が行うのではなく、アシスタントとか他の人が行う・・・場合もある。で、一コマ一コマ塗り込みされる事は殆ど無いが、色の塗り方は単色べた塗りではなく、マンガ家のカラー原稿を書くタッチに似せられる事もある。
 使う色は、マンガ家自身が色を塗ればそれはまごう事なき“本物”だし、他の人が塗ったとしても、マンガ家の事前指定か、事後のチェックが入るはずなので、クオリティの妥協はあるだろうけど、まあ“本物”と見なせる。
 というわけで、本物を求めるなら、カラー化映像よりカラー化マンガの方をオススメする。・・・んだけど、ただカラー版マンガって、モノクロ版の時は感じなかったチープさを感じる時が多いんだよね。だから、マンガはカラー版よりモノクロ版をオススメしたいかも。
 今AIが絵を描くとか色々できるようになってきたから、マンガのカラー化もAIができるようになって、しかも、それがマンガ家自身がカラー原稿を描いたが如くタッチそっくりで・・・って時代が来るのかもしれないなぁって、そんな事を夢見ていたら、今日は寝るのが遅くなりそうだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする