朝にトイレに行ってオシッコをしてからウンチの体制になって少し気張ってましたがしばらく出てなかったので出にくそうでした。少し出たところでトイレダッシュ。玄関あたりまで行ったところで倒れるように横になり、びっくりするような声を出したので駆けつけると呼吸が異様に早く開口呼吸をしていました。後から主治医の先生に、この子は貧血が進んでいるので暴れると命に関わると言われたのですが、この時は危なかったのかもしれません。妻は5年前に亡くなったチャオの最期の時の声と同じだったと言っていました。
マロやんそれから呼吸は落ち着いたのですが、水もご飯も受け付けずグッタリと横になったままで半日過ごしました。抗がん剤をするなら1時までに通院しなければならないので12時過ぎがタイムリミット。昨日は抗がん剤に賭けてみるつもりでしたが、グッタリ横になったままのマロを見ると、病院へ行く負担と抗がん剤の負担に耐えられるのだろうか、かえって寿命を縮めてしまうのではないかとの不安と、一方で今日通院しなかったら後は自然に任せて看取ることになる、それでいいのか?諦めるのか?との自問。
自分1人ではどうにも判断できず家族にLINEをしたり友人に電話したりしながら直前まで逡巡しました。
最後に背中を押したのは「夕方になって動けるようになったら連れて行けばよかったって後悔するよ」と言う娘の言葉と、「結局連れて行くんでしょ」と言う友人の言葉。
それでもいざ出発してもキャリーケースの中で大きな声で鳴いて時々出ようともがくマロの様子に、これでよかったのだろうかと迷い、いざ病院に着いてもまだ決心がつけられずにいました。先生に率直に実はまだ迷っていることを伝えると、抗がん剤を試してみるというより効くかどうかに賭けてみるのもありと思いますとの言葉でようやく決心がつきました。
全段が長くなりましたが、使った抗がん剤はL-アスパラギナーゼ、この薬はリンパ腫治療のプロトコールの最初の薬でした。骨髄へのダメージがほとんどないのが特徴で、ただしアレルギー反応が出るので連用できないとの説明でした。同時に2週間効果のあるステロイド剤も注射して、アレルギー反応でショック症状が出ないか15分間様子を見て問題なし。
1週間くらいして元気が出てきたようだとなれば抗がん剤が効いた、変化がなければ効いていないと判断、もし効いたらその時な次の治療法を考えましょうとのお話で、つまり少なくとも1週間は通院せずに自宅で様子を見ると言うことでマロやんには負担が少なく、この時点で今日連れてきてよかったと少し安堵しました。この時に言われたのが、通院はこの子にとっては大きなストレスで、貧血が進んでいるので暴れると命に関わると言うことで、何か変わったことがあったらまず電話をくださいと言われて帰宅しました。
帰りは、やはり鳴いたりもがいたりするマロに必死で声をかけ続け、片手でキャリーの網目越しに撫でてやりながらで疲れました(・・;) 帰宅してからは眠りの浅かった午前中と違って熟睡しているようにも見えてました。私が仕事関係のメールを書いたり電話をしたりしている横で安心した様子でずっと寝ていて、まずは体力を回復させて、落ち着いたらご飯を食べて欲しいと願いながら過ごしました。
夜になって少し歩き回るようになってもまだご飯は食べられず、台所のカウンターに飛び乗るほど元気が出て、カウンターに来る時は何か食べたい合図なのですが、匂いはかいでも食べるところまでいきませんでした。抗がん剤をしているので今夜はあまり無理させず様子を見ることにして就寝。
夜中にふと目覚めるとマロが後ろを振り返りながら部屋から出て行くところでした。グイっとスイッチを入れて起きて様子を見に行くと姿が見えず、あちこち見回っているとトイレのあたりから出てきて床にあった新聞紙の上で引っ掻く動作。何してるのと見ているうちにボトボト音がしてウンチを床にドッサリ(^^;; トイレダッシュをしたら大変とすぐに身体を支えて落ち着かせました。ウンチがたくさん出たからご飯食べられるかなと少し期待。でも朝になっても食べなかったら流動食を強制給餌するしかないかなと思いながらもう一眠り。
5時過ぎに物音で目覚めると部屋に置いていた柔らかいご飯を食べているマロやんがいました!それも2皿あったのを平らげる勢い!こんなに嬉しいことは人生の中でもそんなになかったかも😄さらに7時前にも1日食べなかった分を取り返そうとするかのように旺盛な食欲を見せて食べてくれました。抗がん剤が効いていると判断するのは早計と分かっても希望が見えた思いでした。