クラヴィコード徒然草ーLife with Clavichord

チェンバロ、クラヴィコード製作家 高橋靖志のブログ
製作にまつわるあれこれや猫との暮らし、趣味のオーディオについて

マロやん

2018-09-06 19:55:08 | 日記
一昨日は少し調子がよさそうで、朝からスープや柔らかいエサを少し食べて、夜にはカリカリも少し食べました。調子の波があったのですが、この調子が明日も続いてくれたら抗がん剤が効いていると判断できるんじゃないか、との期待も湧いてきました。
ところが昨日は朝から自力では何も食べず、午後に流動食を10cc食べさせました。夜になってもう少し食べて欲しかったので8ccほど食べさせた直後に、嫌がって少し力が入ったからと思いますがジャンプした後のように立てなくなって呼吸が早くなり、ウォーンウォーンと鳴いて危険な状態になってしまいました。しばらく横になって呼吸も収まってきましたが、もう強制給餌も無理な段階になったと悟りました。
何度かトイレに行くのでどうもウンチが出そうなのだと分かりましたが気張る力もないのかなかなか出ず、とても辛そうでした。動くと呼吸が乱れ、走り出さないように支えながら出かかったのを摘んで取って上げたりオリーブオイルを少しつけてみたりしているうちに3つほど出てようやく落ち着きました。エサを食べたとしても出すのがこんなに辛いならやはりご飯を食べる状態ではないと認めざるを得ませんでした。
それでも夜の間あちこち移動しながら横になって今日の朝を迎えました。今日はやはり何も食べずに、昨日までは自分で飲みに行っていた水も飲んでいません。ずっと飲んでいた漢方薬も昨夜の強制給餌の時のことを考えると躊躇して飲ませていません。ぐったり横になって目も虚ろになるともうすぐお別れなのかと思う一方で、時々起き上がって歩いたり玄関まで行って外へ行きたそうにするのでドアを開けると日当たりのいいコンクリートのところでゴロンと横になって気持ちよさそうにしたり


まだまだ命の火は燃えているからなんとか助けられないかと思ってしまいます。けれども少し動いた後はバタンと横になって荒い呼吸をしている姿を見るとやはり通院はもう無理であることを認めざるを得ず、午後になって病院へ電話をして主治医の先生に、残念ながら抗がん剤は効かなかったようですと容体を伝えました。あとできることといえば輸血だけれど1日預からないといけないのでそのストレスに耐える体力はないでしょうとのことで、家で見守りたいと思いますと電話を切りました。

暗くなった頃に一度外へ出て戻ってくるとマロが玄関にいてドアを開けると出てきたので抱っこすると手に力を入れて降りようとします。そこで仕事場まで連れて行きました。床に下ろすとゴロンと横になって撫でてやると弱々しいもののゴロゴロと喉を鳴らしました。妻が水にマタタビ酒を少し入れてみたら飲むかもと言うので以前知人からもらったマタタビ酒を数滴垂らした水を入れた容器を前に置くと一声鳴いて飲み始めました。3回、それも3回目はかなりしっかり飲んで満足したようにゴロン

隣で私も横になってしばらくウトウトしました。

家に戻ってからもしっかりした顔つきで、この様子なら漢方薬を飲ませられるかもしれないとも思いましたがもうマロのイヤなことはしたくない気持ちもあって飲ませないままです。