バランスピンホールをあけたところ。細くなった分ポンチの打ち込みは楽だが、抜くときはやはり気合いを入れないと抜けない。
切り離した鍵盤。曲がりくねったクラヴィコードの鍵盤は、丸鋸では切ることができないので、糸鋸盤で挽いてからノミで仕上げ削り。
クラヴィコードの鍵盤は、他の鍵盤楽器では隠れて見えない奥の部分も見える。そのため角を大きく面取りしたりして飾り削りを施す。これがあると、鍵盤のラインに影ができて表情が出てくる。ことろが、このAnonymous ca. 1600 は飾り削りをしていない。鍵盤だけでなく、全体に簡素な作りなので、装飾的なバランスはとれてはいるが…
実際に仕上げてみて、それで違和感がないことを期待。