トップからすり寄る

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1週間前、カンブリア宮殿という番組で、ロート製薬が紹介
されていました。ロート製薬といえば100年続く老舗企業
で、パンシロンや目薬のイメージが強いかもしれませんが、
今は、4代目山田邦雄社長になってから取り組んだ化粧品が
収益の柱になっています。

山田社長が就任してまず取り組んだのは組織のカベをこわすこと。
役員室廃止、お互いに名前で呼び合うなど、風通しをよくしま
した。若い社員が社長のことを「邦雄さん、ちょっといいですか？」
と声をかける姿や社長自ら社員の間に入っていく姿が紹介されて
いました。

大ヒット商品となった化粧品「肌研（ハダラボ）」もそんな中で
誕生しました。新入社員だった女性の発案に社長がゴーサインを
出し、短期間の開発で発売、瞬く間にヒット商品となったのです。

中小企業はどうでしょう。もともと少人数なので、組織のカベなど
さほど気にならず、号令一下迅速に対応できることが強みです。
ただ、トップから擦り寄っていくような柔軟性は持ち合わせていない
会社が多いかもしれません。責任の重さ、事業に対する真剣度は
社長が一番。しかし現場に近く頭が柔軟な従業員の方々の意見を
吸い上げるという視点は大いに学ぶところがありそうです。

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