ハワイ・オアフ島に生まれ育った弁護士のマット・キングは、
美しい妻と二人の娘たちの四人で何不自由なく暮らしていた。
ところが──ある日突然、ボート事故で妻が昏睡状態に陥ってしまう。
さらに妻に恋人がいて、離婚を考えていたことが発覚するだけでなく、
その秘密を長女までが知っていることに気付くのだった。
折しもマットは、カメハメハ大王の血を引く先祖から受け継いだ広大な土地の行方について
決断を迫られていた。
売却すれば一族に巨額の富が入るが、
大自然は失われる……究極の選択に頭を抱えていた。
全く予期せぬ形で人生の転機を迎えたマットに突きつけられたいくつもの問いかけ。
自らのルーツを見つめ直し、家族の絆を取り戻すためにマットが選んだ道とは──。
お薦め度★★★