城南工業野球部監督・小渕 隆(堤 真一)。
陽に焼けた赤い顔と、鬼のような熱血指導で“赤鬼先生”と呼ばれ恐れられていた。
その厳しさで、甲子園出場を目前にしながらも夢に破れ、
10年の月日が流れた今は、野球への情熱をすっかり失っていた。
ある日、診察を受けた病院でかつての教え子・ゴルゴこと斎藤智之(柳楽優弥)と偶然再会する。
ゴルゴは野球の才能は群を抜いていたが、堪え性がなく、挫折して高校を中退した生徒だった。
今では、20代半ばを越え、妻・雪乃(川栄李奈)と息子・集と幸せな家庭を築き、立派な大人に成長していた。
ところが、そんな再開も束の間、雪乃からゴルゴが末期がんで余命半年であることを知らされる。
あのときかけてやれなかった言葉、気づいてやれなかった想い、
厳しくすることでしか教え子と向き合えなかったあの頃の後悔。
無力な自分を見つめ、葛藤する赤鬼に、ゴルゴが言った言葉「俺、また野球やりたいな」。
赤鬼先生は、ゴルゴの最後の願いを叶えるために動き出す――。
お薦め度★★★★