ペットの世話、塾の送迎代行、納屋の整理、
そんな仕事のはずだった-。
東京郊外のまほろ市で、
けっこう真面目に便利屋を営む、しっかり者の多田啓介。
そんな多田のもとに、風変わりな同級生、行天春彦が転がり込んできた。
1晩だけのはずが、行天は一向に出て行かず、
多田はしぶしぶ便利屋の助手をさせることに。
こうして、水と油のような2人の奇妙な共同生活が始まった。
多田便利軒を訪れるのは、まほろ市に住むくせ者たちばかりで、
なんだかんだと彼らを放っておけない多田と行天は、
やっかいごともしぶしぶ請け負っていたが、
やがてある事件に巻き込まれていく-。
ともにバツイチ、三十路の男2人の痛快で、やがて胸に熱く迫る便利屋物語が始まる-。
お薦め度★★★★☆