広告代理店はイヌと同じだ!【表】

現役広告営業マンの日乗
~表題は某社宣伝部長の金言から(3/19参照)~

スマホは広告業界に史上空前のビジネスチャンスをもたらす!?

2013-01-10 05:34:15 | 日記
1月4日の日経に、ミクシィ笠原社長のコメントが掲載されていた。

それは以下のような趣旨のもの。


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テレビとネットが融合すると言われて久しいが未だ決定打がない。

ただ「消費者がテレビとスマホの同時利用を嗜好し始めた」

今こそ好機。ようやく融合が始まる

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ミクシィはフジテレビと組み、SNS連動型テレビ番組を共同開発中。

笠原社長のコメントでは

「スマホでリアルタイムな交流を求める10代~20代女性が番組に参加しやすい仕組みがカギ。ミクシィならそれができる」

とのこと。








これまで私は

テレビやIT家電などの立ち位置から

「スマホがあるとどんなサービスが提供できるか」

という作り手、送り手からの視点でモノを考えてきた。


ところが

この視点でいると、

非常にマズイと感じるようになった。



「人間がスマホを握りしめた」ことで、

周辺の機器やサービスが

どう「変化させられていく」のか、



その視点でものを考えなくてはならないのではないか、

そう思うようになったのだ。





つまり、こういうことだ。


今後、

我々の生活環境にある様々なモノやサービスを動かす「アプリ」が

勝手にどんどん登場していく。


その中で

人気の出たモノ、

多く利用されたアプリが

要は「民意」を表しているわけで

周辺のモノやサービスが

自分の意志と関係なく

どんどんそれに合わせていかざるを得なくなる。



これから人間の「欲望」や「本能」の赴くままに

周辺のモノやサービスが

どんどん変化を強いられていく羽目になると思うのだ。




テレビもその一つ。

それ以外にも

Bluetoothや赤外線により

体の周辺にあるあらゆるものが

「スマホを握った人間」に、

大きな変化を強いられることになるのは間違いない。




それが、

周辺の機器やサービスに

どんな進化を強いるリクエストにつながってくるのか


・・・今の段階では計り知れない。






2013年1月10日現在の産業界を現状分析すると、こういうことだと思う。



これから、

人間を取り巻くあらゆるマーケットに

今までのビジネスモデル、企業の格付けなど吹き飛ばす、

天変地異並みの激震がやってくる。

今、その激震を静かに待っている。


という感じ・・・(恐ろしい)。







こうした視点で考えると

テレビならテレビ、

SNSならSNS、

IT家電ならIT家電、

といった自社のサービスに軸足を置いてモノを考えていては

企業は

「絶対、その激震に耐えられる筈がない」

筈である。





人間は

スマホを握りしめたことで、

これから

新しい能力や機能を手に入れる。


つまり、

「スマホ人」に進化したと考えるべきなのだと思う。

(以前は「ネット人」と書いたが

今の段階はそこに至る進化の過程=「スマホ人」ですな)





今、企業は

一度、過去の栄光や利権への執着を捨てて、

虚心でモノを考えてみる必要がある。

人間を中心にして、

自社の商品や位置づけをプロットしなおしてみることが大事だと思う。



それができた所が、

新しいビジネスチャンスをつかめるのだと思う。


ミクシィの笠原社長のコメント読んで

そんなことを改めて感じた次第だ。






あー、すっきりした。

ずっと頭の中でモヤモヤしていたことを

やっとこ、文字にできたのでスッキリしました。




というワケで

スマホが

あらゆる産業に

今までの変化とは桁違いの地殻変動をもたらすのは間違いない。



今の企業に必要なのは

それに対応するための「岡目八目」の視点や発想なのだと思う。



そして

その自由な「視点や発想」こそ

広告会社のコアコンピタンス=他にない武器。


つまり、

ここから、

我々にとっては史上空前の大チャンスが訪れる筈なのである。



長い長い前置きでしたが

これが今回、言いたかったこと(笑)。




ただ注意しておきたいのは

このチャンスは

企業の後ろについて回っていては

絶対掴めないタグイのモノだということ。


俯瞰に立って、

スマホが人間のどんな本能や欲望を引き出すか、

そこに目を配らせている人間だけが

商機を見つけられる筈なのだ。



ここ数年、広告業界は先が無いと言われ続けてきたが

(私も実際に、ある側面ではそう思うが)

逆に大チャンスも眠っているという・・・

しかも

ここからは会社の規模も地位も実績も年齢も関係ない実力勝負という・・・

まさに新年にふさわしい、おめでたい話。



ご同輩、こう考えると、

広告業界の未来は明るい(でしょ)。



お互い頑張りましょう!









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※The reason why the title is“広告代理店はイヌと同じだ”


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