光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

木更津市大寺の馬乗り馬頭観音-千葉県固有の馬に乗る観音様

2023年03月24日 | 日記

  3/16(木)ツレと木更津市大寺に在る、県内最大と言われる馬乗り馬頭観音を見に行きました。先日行ったニッポン放送送信所や椿橋の近くにあり、小櫃川河畔にひっそりと立っています。

 市内井尻方面から続く道路を久留里線・東清川駅方面に進むと、小櫃川に架かる椿橋の手前に馬頭観音という立て札が見えてきます。その立札の示す方向に川沿いを約120m進むと、石仏が刻まれた石塔と解説板に出会います。(トップの写真)

 石台込の大きさが173㎝、さすが県内最大の馬頭観音、存在感が半端ではありません。写真の構図からいうと後ろの大寺揚水場が邪魔ですが止むを得ないです。

 この馬に乗る馬頭観音は確認されているだけで262基そのうち242基が千葉県にあり、この馬頭観音は千葉県固有の石仏と言われています。通常は観音様の頭上に馬頭が彫られているのですが、馬に乗っているのは全国的に珍しいそうです。

 造立は寛政8年(1797年)226年も経っているので劣化はしていますが、観音様や馬の姿が良く残っています。観音様のお姿は三面八臂で、最初見た時は阿修羅像を思い出しました。御手も6本刻まれています。話は変わりますが、古代に君津の鹿野山に住んでいた伝説の王、六手王(阿久留王)も6本の手を持っていたと言う伝説があります。

 この周辺の望陀村では、明治19年の記録によると中郷地区の532戸で牛は0頭、馬は183頭も飼育されていました。馬は農作業や荷物運搬に働き、軍馬としても活躍。この馬が亡くなると小櫃川河畔のこの馬頭観音像の前に運ばれました。ここで亡くなった馬は解体され有用な皮は利用され、他の部位や血は川に流されたようです。(馬頭観音像横の掲示板より引用)

 石仏に使用されている石は千葉県産の石で、川舟でここまで運ばれました。台石には「石工新平」と刻まれていますが、新平というのは木更津の石工だそうです。

 



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