光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

中世絵画に描かれた不思議な球体-コンピューターと通信機器かも

2024年07月08日 | 日記

 ヨーロッパの中世絵画をジックリ見ていくと、不思議なものが描かれているのに驚かされます。昔はそれが何かわからず、誰も気づかなかったものに漸く時代が追いつき、スポットが当たってきたようです。

 最近雑誌やミステリーの本でよく見かけるイタリア・モンタルチー教会にある三位一体の絵画。父と子と精霊を描いていますが、精霊を現わす鳩の下に丸い球体があります。1595年にベントゥーラ・サリンベー二が描いた絵画です。まるで父と子が何かをコントロールしているようです。

 2本のアンテナのような物に父(右の神様)と左の子(キリスト)の手が添えられています。以前から旧ソ連のスプートニク1号にそっくりで話題になっていた絵画です。そして中央の鳩(精霊)は、現代のドローンのようなカメラを搭載した飛行物体を思わせます。

 三位一体を描いた絵画を調べて見ると、このような球体を描いた絵が沢山見つかりました。トップのフレスコ画も1663~1665年にピエール・ミニャールが描いた「聖三位一体」ですが、右の神が球体を抱えています。

  上の絵画はスペインのバロック時代の画家、アントニオ・デ・ペレダによって17世紀に描かれた「聖三位一体」です。中央には直径1m位の球体があります。これは何でしょう。説明によると世界を現わす球体との由。しかしどの球体にも地図は描かれていません。

 地球儀と言うのは調べてみると紀元前から在ったようで現存する最古の物は、1492年にドイツで製作された物が残っているそうです。絵画の球体はそれよりもっとメカニックな物と言う感じを受けます。世界中の人から神への願い、神から人への教えを集約するスーパーコンピューターのようなマシーンとは考えられないでしょうかうか?

 この上下の写真は17世紀ファン・カレーニョ・デ・ミランダという人が描いた「三位一体修道会創設のミサ」です。バロック時代のスペイン絵画の傑作と言われています。他の三位一体と同じように父とキリストの下に球体があり、下界に光を注いでいます。

 地上には光る小さな長方形の物を持った人物が、それを見つめています。まるで現代のスマートホーンのようです。不思議な球体から、情報を伝える光線がそれに送られているように見えるのは、穿ちすぎでしょうか?

 先に紹介したサリンベー二が描いた三位一体ですが、球体の下には丸い鏡のような物が描かれています。周りが光っていてまるでディスプレイ。何かの情報を受けとっている最中の様に見えます。

 中世にこのような物があったのでしょうか?不思議な絵画たちが興味のある話題を投げかけてきます。興味が尽きないので、今後もこの不思議な物の正体を追ってみようと思っています。