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WindowsCE FAN/Windows Phone FANのウェブマスター日記 2007年~2011年版です
Windows Phone FAN日記









iPad で電子書籍は確かに読みやすいのはなぜ?
5月28日(金)の日本での iPad 発売を迎えて、にわかに電子書籍・電子雑誌が盛り上がってきた。とはいえ、読める雑誌はほんの一握り。まだ50誌にも満たない。しかし、その中に自分が読みたい雑誌が入っているので、何冊か買って楽しんでみた。

買ってみたのは、下記の通りだ。

●マガストア
・Newsweek誌 2冊 \350円 × 2
・AERA    2冊 \350円 × 2

●AppStore
・電子書籍の衝撃 (iPhone版) \1,000円
・いつもそばにいる(HD) (ソラルル) 無料
・じゃらん 沖縄版 \115円
・VOGUE 2010 May 無料
・OZmagazine 2010 6月号 無料
・数学ガールLite 無料
・GQ May 2010 無料

いずれも紙と比較すると一長一短ある。しかし、iPad は決して紙に劣ってはいない。
何が違っているのだろうか。
結論から言うと、自分の目とデバイスの距離感がキーになっているようだ。

iPad で読める電子書籍はたいてい iPhone や iPod touch でも読める。もちろん、Windows Phone の 4インチ画面ではもっと大きく楽しむことができる。しかし、慣れがないためか、一画面上に表示される情報が少なすぎる印象だ。紙のレイアウトは、もっと一目見たときのインパクトを持っていたり、レイアウトが意味を持っているのだが、そうした編集の付加価値が失われているように思う。ページをガンガン繰りながら読み進めていくが、なんだか本を読むという行為よりは、一種の作業だったり、苦行だったりする印象を受ける。
Webページであれば、その短いパラグラフをスマートフォンで読むという行為に慣れてしまっているため、小さな画面でも楽しめるのだが、雑誌や書籍はそうはいかないらしい。

電子書籍はパソコン上でも読める。パソコン上では、24インチディスプレイとかに表示して、高精細なので、紙の見栄えと比べてもまったく遜色がない。ところが、こちらも自分とデバイスの間の距離感が合わない。パソコン上で電子書籍を読むというのは、まるで講演会でプロジェクタで表示したスライドを読んでいるようだ。読むというより、眺めているような気分になってしまう。こちらは、十分書籍のレイアウトや、情報を受け取ることはできるのだが、頭にさっぱり入っていかないのだ。

結局、iPad の距離感は、書籍に近く、読みやすいと本能的に感じてしまうようだ。

ここまで書いてちょっと思い出したことがある。
以前、マイクロソフトからタブレットPC が発売されたときにも、hp の T1000 というタブレットPCを購入して使っていた。このころハマったタブレットPCの使い方の一つが、Exciteポータルサービスで提供された電子書籍だった。「美味しんぼ」を 1巻無料で読んだら止まらなくなって、それから1カ月ほどかけて、毎晩 1-2冊ずつ読み進めて、気がつくと 45巻くらいまで読んでしまったのであった。

この時の「hp T1000」も、10インチ液晶を搭載したタブレット。
iPad と同じサイズなのであった。
つまるところ、iPad で電子書籍が読みやすいのは、その大きさが 10インチとぴったりサイズなのであろう。もっと軽いものがいいから、5インチで高解像度なものとか、7インチで WVGAを搭載したもの、などがいろいろ検討されているが、10インチというスイートスポットは、デバイスを作る上では外しちゃダメなんじゃないかと思う。もちろん、もっと小さなサイズの Kindle 2だって、読みやすいとは感じるが、英語ならともかく、日本語を表示するには、今にして思うと、不満が残る気がする。

蛇足ながら、日本の出版社は、電子書籍のコミック誌にそんなに本気で取り組んでいないように見えている。ケータイ向けの電子書籍も、頑張っているのは、NTTソルマーレなどの電子書籍プラットフォームを作っている企業だ。だが、このサイズのデバイスが、コミック誌と相性がいいのは間違いないのだから、ぜひ、積極的に電子書籍に乗り出してほしいなあと思うのであった。
[ iPad ] / 2010-06-04 01:00:25 コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




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