惰天使ロック

原理的にはまったく自在な素人哲学

それで・・・

2010年04月09日 | 私訳メモ
8-4の何がそんなに面白かったんだ、と思った閲覧者もいるに違いない。あったり前のことが書かれているだけではないか、と。

わたしはそんなに「あったり前」のことだとは思わないのである。世代にもよるのかもしれないが、わたしなどはコドモの頃から権利とか義務とかいうことではおおよそふた通りの言い方しか聞いたことがないのだ。ひとつは権利を強調する方で、典型的に「××は人間にとって当然の権利だ」とだけ言って、何が当然なのやらサッパリ判らぬという言い方である。もうひとつは、半分くらいは前者に対する反発があって「いまどきのワカモノは権利ばかり主張して義務を(略」という、こちらはだいたい老人に共通したもの言いである。8-4のような権利と義務(責務)の捉え方は、だから、わたしにとっては初めて聞かされる、上のどちらにも属さない第三の態度だと思えるのである。

日付の変わらないうちに、まずはこれだけ書いておこう。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 8-4 (ver. 0.1.5) | TOP | レヴィナス「倫理と無限 フィ... »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | 私訳メモ