夜になると虫の大合唱があり涼しさを感じる茨城県の大子町からです。
残暑お見舞い申し上げます。
今年のお盆は、当地では雨曇り模様でした
さて、大子地蔵尊祭典の行事で、83回目の花火が打ち上がりました。
毎年恒例となった、8月14日の開催日。
朝こそ晴れ模様だったものの、お昼前から曇り、ついに午後には雨が降り出しました。
しかしながら、花火大会を実行する観光協会や連合若連による判断では、今日は決行しますと。
はたして、無事に開催できるか不安をかかえつつ、午後3時に大子の商店街・駅前中央通りはじめ本町通りなどで歩行者天国が始まります。
期待を胸に縁日模様を楽しむ人出。
花火大会の元々は、大子地蔵尊の祭典です。
日本一大きな、立派なお地蔵さん…。
昼間には、袋田の滝から遊びにきたという、たき丸くんがお参りに。
町の子供たちの健やかな成長を祈願していったようです。
また、たくさんの子供たちと遊べるように子安安産祈願も…
じつは、たき丸くんが歩いて来たとき…後ろには子供たちを連れた家族連れなどが連なってお地蔵さんの周りが賑やかに♪
そして日が暮れ、心配を抱えながら打ち上げ時間を迎えます。
傘の華咲くホコ天。
まずは、大正時代より続く灯籠流しが始まります。
連合若連・旧七町内の若連の皆さんの手によって丁寧に、久慈川に灯篭が流されます。
水難供養をこめた灯籠流し。
そして、ついに。
予定を30分繰り上げての打ち上げ。
昭和8年から続く花火大会です。
夕方こそ本降りの雨で、雷鳴響くなか不安ばかりが募りましたが、打ち上がると雨足も弱まり小雨ながらお盆の夜空を彩っていました。
お地蔵さんの祭典、灯籠流し、山間に響き渡る轟音が醍醐味の花火大会。
この3セットが、大子の花火大会を知る人には外せない行事で、少子高齢化にある地方の町でも伝統を守り受け継ぐ地域活性化の行事でもあります。
町のたくさんの人が、来て下さったお客さんに花火を見て満足してもらうためのおもてなしをすべく、私事を惜しんで準備から後片付けまで携わり、受け継がれる伝統の中で多くのことを学んでいきます。
伝統を守り継ぐことは決して古くさいことではなく、今を生きるために必要な日本ならではの「結い」そのもの。
地元のコミュニティーによって、夜空に華咲き川面に幻想的風景が織りなされる、奥久慈大子の夏物語りでございます。
今年もたくさんのおいで誠にありがとうございました。
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澄んだ夜空にきれいに舞い上がり、山々の間に拡がり、そして、音が静寂の山々にこだまします。
間隔が少し間延びぎみなのも風情があって情緒を感じさせてくれます。いつの日かまた見に行こうと思っていま~す。
やはり大子の夏はこの花火があってこそと思います♪