やっとこ桜が開花した、茨城県の大子町からです。
大子町では一番咲きとなる、町役場庁舎にかかる枝では数輪の桜の花が見られました
大子町役場わき押川堤防の桜並木。
しかしながら、多くの枝ではまだ開花待ちです。
一番咲きの頃としては、これまで早い年が3/20すぎでしたので…例年通り、ちょっと早めの花見模様になりそうです。
これから大子町の各地で桜が咲き誇る華の頃です
先日は、ここ大子の商店街より北西にちょっと行った浅川地区で、20年毎の祭事・神事でした。
「平成28年 熊野神社・真弓神社正遷宮合同祭礼」
茨城県指定無形民俗文化財となっている、「浅川のささら」といわれる神事です。
詳細は、「大子町の文化遺産ホームページ」http://www.daigo-bunkaisan.jp/page/page000010.html
ささら舞の奉納・お披露目の会場になったルネサンス高校(旧浅川小学校)にはたくさんの人々が。
地区より厳選された、太郎獅子・次郎獅子・女獅子、4人の囃子方が囃す笛で五穀豊穣を願う舞など10種のささら舞いが奉納されました。
そして彼らによって、20年後にむけた保存を責任感ある姿勢のもとで受け継がれていきます。
地元に生まれ、地元で育った者だけが神事を受け継いで、語っていきます。
伝統文化と芸能というものは、地域の許された者だけが語れるものでないといけないものと思います。
「伝統」という、一子相伝のように厳しい生き方・門外不出などという「変えてはいけないもの」を伝えることは大変なものです。
これを20年にわたって行うのですから、驚くべき事です。
また、「伝統文化・芸能」は、調査及び解説の人など一部を除いて、よそ者が気安く語ってしまうようではいけないものとも受け取れます。
入り込んできたヨソ者(あえてきつい言い回しです)に気安く語られるスキがあっては「文化」が変わってしまう危険性を示しています。
これは郷に入っては郷に従え、とのいわれにも通じます。
私たちも気をつけたいと思います。