瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

時代精神

2015-10-20 12:03:56 | 随想
保護者や教師らによる「気持ち悪い」という意見により、ジャポニカ学習帳が昆虫写真を使った表紙を廃止。ネット上では、この対応を「クレームに負けた」とする見方もあるが、ジャポニカ学習帳を製造するショウワノート株式会社 開発部担当者に取材をしたところ、"児童を思いやる温かな判断"による撤廃だったことがわかった。


というのを知ったのは今日で、昆虫写真が廃止になったのは2012年。随分前のことだね。
冒頭の記事の続きはこちら。

http://trendnews.yahoo.co.jp/archives/373456/

ま、この記事を全部信用するかどうかはさておき。いや、取材した人はおそらく取材したままを書いたんだろうけど、企業が事実をすべて語っているとは限らないからね。企業イメージが悪くならないよう配慮しながら取材を受けているだろうし。

さて、話はここからあたしの手前勝手な妄想になる。

虫が気持ち悪いって人がどの程度いるのだかわからないけれど、以前より増えてはいるんだろう。昔っから虫が気持ち悪いって人はいたし、これからもいるに決まっている。ただその理由として生理的に受け付けない人はいつの時代にも一定数いるのだが、そうではなく見慣れぬものに対する拒絶反応として気持ち悪いと感じる人の数が増えているんじゃないかしらん。

虫を見る機会が減っているのはそれだけ都市化が進んでいるんだろう。日本には田舎がなくなりつつある。自然があるから田舎ってわけじゃないからね。都市化ってのは、生活様式だったり意識の持ちようだったりだから。

ま、それはともかく、未知なるものへの拒絶反応ってのは動物の反応としては当然だけど、一方で好奇心も持ち合わせてるのよね。
調べたわけじゃないけど、たぶん時代によってどっちかに振れてる気がする。拒絶か好奇心か。今の時代、拒絶反応を起こす人のほうが多いんじゃないかしら。

いや、どっちがいいの話じゃないよ。時代によってカラーがあるってだけでね。ま、あたしの好みは好奇心に振れてる時代のほうだけど、あたしの好みはどうでもいいよ。ただね、仮に今が拒絶の時代だとしたら、時代精神としてそうなんだから、あらゆる問題がその時代精神を背景に起こってるんだから仕方がないなト。問題解決にあれこれ手立てを考えても所詮上っ面(うわっつら)に過ぎないよ。根っこのところで拒絶してる、閉塞してるんだから状況はそれに即してそうなるしかないんだから。

ま、時代精神も移ろうから、またカラーの違う時代も来ることでしょう。
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