茂木健一郎「意識とはなにか」(ちくま新書 2003年)を読み始める。
まえがきにこうあります。
“なぜ、脳の中の神経活動によって、私たちの意識が生み出されるのかが、皆目わからない”
これが普通ってぇますか、まっとうな考え方でしょうね。脳が意識を生み出すってぇ考え方。
あたくしの考え方は逆さまでして、意識が脳をデザインしたと思ってるんですね。いや、なんの根拠もありませんよ。なんとなくそう思うだけ。ええ、だから妄想です。
と、いうわけで妄想を綴ります。
あたくしは物質より意識が先行して在るような気がするんですよ。だから意識が物質を生み出す。この順番なんですね、あたくしの考えは。まず意識ありき。
意識は物質の世界をデザインし、その世界に現れようとする。現れるためにはその器がいる。それが脳。
脳が意識を生み出すんじゃなくて、意識が脳を生み出した。意識を顕現させることを可能にする器として。
なかなかに妄想でしょ?(笑)
でもねえ、ことの始まりってぇことを考えると、どうしても物質から始まったとは思えんのですよ、あたくしは。物質以前に何かが在ったんじゃないかって思います。その“何か”がなにかはわかりませんけどね。謎です。
そもそも、その“何か”がどうして存在するのかが謎。存在のふしぎ。
どういうわけだか“何か”は在って、その存在の一部として“私たち”が存在する。脳という物質が“私たち”を生み出してるんじゃなくて“何か”が“私たち”として物質世界に顕現するために脳という物質を必要とした。
ま、科学的発想じゃありませんわなあ。神秘主義ってぇかオカルトってぇか、実に胡散くさいってぇことは承知してます。ただそう思うってぇだけで、なんの根拠もありませんしね。なので説得力はない。ない、から説得しようとも思わない。あたくしだけのリアル。
世の中には変なことを考える人もいるんだなあ、ぐらいに読み流してくださいな。