瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

考えない

2018-10-27 08:34:17 | 随想
え〜、人間は飽きもせずにあれやこれやと考えますな。あたくしも人類の端くれですから、やっぱり考えちまいます。だからこんなものを書いてる始末でしてね。

けれど、思いますなあ。考えないほうがいいんじゃねえかってねえ。

考えるとどうしたって判断するでしょ? 判断ってぇのは「自分」がするわけで、自分が世界を自分色に染めあげることになりますわなあ。なんだか一人相撲って感じがしましてね。何やってんだかなあ、なんて思いますよ。

考えないで空っぽになっちまえばいいんじゃねえかって思いますなあ。ま、無我でもゼロでもニュートラルでも、表現はなんでもいいんですがね。「自分」を消せば世界に融け込んでいけるんじゃありませんかねえ。あたくしはまだ本当の世界を知らないと思うんですよ。

ま、本当の世界ってぇか、存在とは何かってぇか、そんなことを知りたくてあれやこれや考えたりしてるわけですが、それがかえって物事を見えなくしてるんじゃないんですかねえ。

なんにも考えないでするべきことを淡々とやっていれば、あるときストンと腑に落ちると思うんですな。

真実にたどり着くためには逆説的になりますが真実を求めないってことかもしれませんな。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 選択と後悔 | トップ | 世界と出会う »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。