瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

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2015-02-25 15:05:17 | 考える日々
不老不死を望んだ人はつまるところ何を望んだのだろう。本気で老いることや死ぬことを拒絶したんだろうか。

ま、もちろんそれもあるだろうが、不老不死を 望んだ人は皇帝であったり、王座にある人であったりして、ようするに栄耀栄華を極めている人である。不老不死を望むとはそれを手放したくないということだろう。

執着だね。生だったり若さだったり富だったり身分だったり。それらを価値とするから執着するのだろうが、それらは本当に価値なのだろうか。
生きてる間は死を知らず、若いうちは老いを知らない。知らないものについては判断できないのが道理である。にもかかわらず拒絶する。おかしな話である。
成功とは富である、社会的地位である。そんなものは外部からの刷り込みにすぎない。だいたい、死や老いと同様、知りもしないで判断している。死や老いは拒絶し富や社会的地位は渇望する。

知らなければ始まらない。知って、そして考える。考えなければ先へは行けない。
すべてを知ることは難しいけれど、考えることに終わりはないけれど、ともかくも肚をくくってやるほかない。
全部込み、なのだから。
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