瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

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2015-02-25 00:46:36 | 考える日々
稀少価値ってのは、なんだか胡散臭い。胡散臭いっていうのも変だけど、なんだかおかしい。稀少であるイコール価値がある。なんでイコールなんだ?

稀少であることに価値を見い出すのは、気分でしかないよね。心理的なものっていうかね。人って何故かそういうふうに出来ている。独占欲かしら。優越感も混じってるかもしれない。稀少なものを手に入れれば独占欲や優越感が満たされるから。

それそのものの価値なんてどうでもいいっていうのが変よね。量だけが問われて、その寡多で価値が決まる。ま、人間らしいっちゃ人間らしいんだけど、あまりにも思慮が足りんよなぁ。

経済の需要と供給ってそんなところがあるけど、たくさんあるから価値、ま、経済なら値段ってことになるか、値段が下がるってのは、本来的には変なのよ。価値があるものはたくさんあろうが少なかろうが価値があるに決まっている。逆を言えば、価値がないものは稀少だろうが価値なんてない。

理屈をいえばそうなんだけど、人間、理屈だけで動けてるわけじゃないからね。だから平気で間抜けなこともする。そして間抜けなことをしておきながら、自分では合理的に判断していると思ってる。

ま、愛すべき馬鹿、それが人間ってところかしらね。でも馬鹿なら愛敬もあるけれど、愚かしいのは始末に悪い。思慮分別がないのは手に負えない。馬鹿な連中が増えるのは大いに結構。世の中はそのほうが楽しくなる。だが愚かしい者が溢れるのは困る。住みにくくなる。つまらん世の中にはしたくないね。
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