第12話 ショコラ

2005年02月15日 00時20分24秒 | Weblog

もしも犬を飼ったらどんな名前にするか?弟と二人、議論したことがあった。
「ショコラが可愛いのではないか?」弟のその意見に私たちは達成感をかみしめた。
数年後、皇太子様と雅子様のご結婚のニュースと共に、雅子様の飼っている犬の名が
ショコラであることを知る。「もうショコラにしたら、真似したと思われるやろうな…」
「そうやな…先越されたらな…もう(ショコラ)つけられへんな…」
飼う予定の全くない架空犬の話であったが、先日、電車のつり革広告で女性週刊誌の
「雅子様の愛犬ショコラ老衰」の文字が目に飛び込み、あれから…もう?そんな経つのか…
時の流れを感じずにはいられなかった。

ショコラ違いの思い出に浸りながらも、やはりこの時期、ショコラといえばバレンタインチョコレート。
生活向上委員会、この波を利用しない手は、ない。

生活向上委員会発足のきっかけは残念ながらショコラではない…ある日、何もかも疲れきった帰り道、
ふいに鞄の中からその日職場でいただいた横浜土産・招福門のマンゴープリンを何の気なしに手に取り、
何となくそのオレンジ色を見つめていると、急に何を思ったのか…突然、駅のベンチで食べ始めてしまった。
一口目の驚き、美味しいという幸せ。
スイーツに問題を解決できるほどの効力はないかもしれない。
だが、出口なしと思われた憂鬱から解放された至福の時を持てたことは確かだ。私向きかもしれない。
この出来事を境に、生きていく為、どのみち必要な事なんだから、どうせするなら…
私のできる範囲でいい、少しでも上を向いて、ちっちゃな幸せ感じていこう…そこで始まったのが、
生活向上委員会企画、第一弾・お菓子、第二弾・入浴、第三弾・お茶と拡がりをみせている。
疲れたかなと思った時は、少しくらい贅沢に、甘いお菓子を自分用に購入。
普段、ケーキを一つお持ち帰り…となると、店員さんにちょっとむっとされたり、包装が簡易になったりすることもある。
でも、バレンタインデーは違う。
一人用の大きさのものが、センスよくラッピングがされ、気兼ねなく買える。
しかもこの時期でしかない商品やいつもと違う装いに生まれ変わったチョコレートが!
すべて、いわなくてもプレゼント用!!
しかもチョコの賞味期限は長い。保存がきく。
バレンタインデー、日にしておくのはもったいない。私にとっては月行事。
いざ、デパ地下へ!
女性達の熱気に押されつつ、人波かきわけ汗をかき、おひとりさま分の幸せ買いに今日もゆく。


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