一度は方言(東北弁)にリタイアしたものの、
人生の冬・老年期に備え、
玄冬小説に向き合ってみようと
若竹千佐子著「おらおらでひとりいぐも」
主人公・桃子さん(視点)の心の声を追いながら
(老年期の「普遍性」を感じつつも)私は
「女の一生」にある「時代性」をより感じた。
桃子さんの感覚をリアルに感じることのできる
世代は「これから」というより「これまで」だろう。
著者と同時代を生きる女性の心にさぞ響くであろう。
(というのは、個人的見解)
古代中国の人生の四季では
芽吹く前の「玄冬」(幼少期)から始まり、
「青春」、「朱夏」(30代前半~50代前半)、
「白秋」、再び「玄冬」の巡り。
この法則で言うと、私は人生の真っ盛り「朱夏」。
まだ夏じゃん! しおれている場合じゃないなと。
※ 玄冬小説とは、
歳をとるのも悪くない、と思える小説のこと。
※ 以降、ネタバレあり。
個人的にはラスト、血のつながりある孫が登場
ではなく、桃子さんひとりで、がよかったかな。
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