第346話 まぁるい幸せ

2011年02月16日 04時09分28秒 | 子育て・「おママごと」

明日への活力となり、幸せを実感できる育児ですが、
うちの息子もそんなキラキラした思い出(前話・第345話参照)ばかりではありません(笑)

何気なくエレベーターのボタンを押すと、
息子が突然「もうKが押したかったのにぃ~」と地団駄踏んで激怒り。
えっ、そんな思いがあるなら事前に言ってよねなどと野暮なことは言っちゃあいけない。
(言ったとしても泣き叫んでいるので、聞いちゃあいない)
彼らは今の気分を語らずして、思い通り事が運ばないと怒り狂う。
男の子だからか、言葉で言えない思いを力で表現することもある。
この歳になってお腹をぼこぼこ殴られるだなんて・・・DVに耐えながら、
みついだホスト(彼女にとってはホストでなく、彼なのだが)にお腹を蹴られても、
やっぱり私彼が好き・・・な女性の話を思い出す。「痛っ」大げさに苦しむと、ひるむ息子。
自分が悪いことをしている自覚があるのが、ホストとの違い。
ちゃんとわかっているようなので、諭す。私も同じように怒らないよう努めている。

子供の理不尽さに感情的にならずにやっていくか・・・子育ての難しさではないかと思う。
自分の怒りを鎮めるところに育児は育自を感じる。
どうしたら怒らずに済むか・・・まずは、敵を知るところから。
私は親から子育て伝承の技を教えてもらう機会が身近にないので、
育児書に頼るなとは言われるが、育児書を読むしかなかった。
参考にしたのが、子供の発達についての知識。
発達段階ごとにできること、できないことを知っていると、
それは怒ることではなく、待つことで解決する問題であることがわかるので、ずいぶん楽だった。

例えば、コップの水。これくらいの子はまだうまく飲めないを知っていると・・・
コップに入れる水は少なめに入れる。→ 案の定、こぼす。 → ちょっとだけだから、
さっと拭くだけ。被害最小限。→ 母、怒鳴り散らすことなく、また少量の水を入れる。
成長し、うまく飲めるようになったら・・・ここからは相手をよんで応用。コップにジュース。
息子、甘いの大好き。→ 絶対、もっと欲しいと言う。→ お腹壊す。ご飯食べない。→
母、怒る。の構図にならぬよう、
最初からジュースは少なめに入れる。 → やはり、もっともっとと言ってくる。 →
じゃあ、これが最後だからねと渋々入れるが、これが親の思う適量にて、してやったり♪
バレンタインのチョコレートもこの少しずつあげる方式にて決行。
本人、自分の希望が叶ったと大満足の適量完食にて親子円満終了となった。

なかなかひとつひとつに難癖をつけてくるお年頃なので、
気力体力共にハードな一面を持ち合わせているのだが、
しんどいこともあるけれど、楽しい。大変だけど、幸せなのが育児。あれ?
大変さを書くつもりだったのに、後半幸せ論になってしまうから育児は不思議。
子供の笑顔は最高だけど、怒って泣いている時も笑ってしまうほど可愛い。
お鼻がくちゅんと小さくて・・・笑っても泣いても子供の顔は丸なのだ。
たまっている大粒の涙もよく見ると丸い。
まぁるい子供の顔を見ていると、幸せの形かなと愛おしい。


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