手帳に予定を書いては、
変更・中止の取り消し線。
先の見えない状況、
思い通りにならない展開に
ストレスを抱えていたが、
過酷か と問われたら・・・
吉村 昭著「漂流」
江戸時代。
シケにあって 無人島に漂着。
水もない。 火もない。
主人公・長平たち(の過酷さ)に比べ、
私は なんと恵まれた生活だろう・・・
ほんの数年、マスクをつけての
自粛生活ではないか。(と思えてくる)
運命が変わる出来事に見舞われる不条理。
同じ状況下にあっても
生死を分けるのは 事象の
「受け止め方」(認知)。
そこで 絶望するのか、
そこに 活路を見出すのか。
幾度となく味わう 絶望感。
(以降、ネタバレ)
全滅ではなく、生還者あり。
生還後の話は、最終頁に さらっと。
私なら とくとく語ってしまうところを
さらっと。(その効果、絶大)
※「お母さんの本棚」行き、決定。