第1152話 友達100人いるのかな?

2015年12月29日 15時22分10秒 | 子育て・「おママごと」

息子が布団の中で泣いている。

「どうしたん?」

「だって、僕、友達少ないもん」

「えっ、なんで?(急に。いつも遊んでいるお友達いるじゃん?)」

「K君は36人、R君は60人 おるねんで」

クラス全員より多いお友達の数。一体どういうカウントをしているのか・・・

共に兄弟がいるお友達。その関係もあるだろうか、交友関係がやたら広い。

「R君には60人のお友達がいるかもしれないけど、

60人全員の1番じゃないと思うよ。

ママは何人お友達がいるかより、

少なくても誰かの1番の方がいいと思うけど・・・」

 

コトのきっかけは学童の帰り道。

仕事納めをようやく迎え、いよいよ明日から休みという日。

息子が「いや、学童に行く」と言い出す。

せっかく家族3人で過ごせるのに? 家族旅行より??

聞けば、息子が持っている本についていたQRコードを持参し、

お友達が3DSで読み込む約束をしている らしい。

手紙にお詫びの言葉とQRコードを添えて先生に託し、

先生からH君に渡してもらったらいいんじゃない?

親の代替案に「自分で渡して、H君の喜ぶ顔が見たい」と言う。

親の落胆、息子の涙。

 

「約束守れへんかったら、H君がプイってなって、H君の友達も一緒に5人減るもん

そっか・・・

息子は 学校という社会でたたかっているんだな と。

いつか お友達は数ではないこと、

クラスのムードメーカーと自分を比べる必要などないことがわかる日がくるだろうけれど、

息子にとって 明日行くことは大切なこと。

「わかった。 お友達を喜ばせたいというKの気持ちは素敵だと思う。

パパとママはお出かけをあきらめるから明日、学童に行っておいで」

年末の最終日、子供同士の約束である。 お友達が本当に来るとは限らない。

「その代わり、もしもH君が学童に来なくても、怒っちゃダメだよ。

Kがお友達との約束を守るという行為が大切だから」

 

そして、迎えた当日。

その日、H君は学童に来て、無事QRコードを渡せ、

H君は、カブキロイド(妖怪ウォッチの大ボス)をゲットできて大喜びだったそうな。

そして、我が家は旅行に行きそびれ・・・ずっと家にいる。

2015年ラストを飾るにふさわしい、思い出深き息子の友情物語。

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