戦後70年・・・
夏は 終戦記念日もあって ドキュメンタリーやドラマが放送されていたが、
冬に 戦争にまつわる演劇を観る。
原作は、上村和子さんの「慕情秋桜」
母には、満州に残したきた秘密があった。
時代に翻弄される市井の人たち。
中国残留孤児・・・久しぶりにこの言葉を聞いた気がする。
そのうち中国残留孤児ときいても
何のことだかわからない人たちだらけになるのではないかと思われるが、
戦後まだ70年ではないか。
今も胸に抱え続ける母、これから抱え続けていく子。
母が母でなくなり、子が子でなくなり、
日本人にも中国人にもなれず苦しむ日本人がいる。
戦後70年、いまだ解決しない悲しみをつきつけられて
忘れてはならないのだ と思う。
結婚式の司会をしてくださった千代美さんの舞台であることが
公演を観るきっかけであったが、
生まれた時から平和であった私たちが戦争を忘れず、
我が子にどう伝えていこうか・・・
晴れない気持ちを抱えて歩く 寒い帰り道であった。