『河童が覗いたインド』の後『河童が覗いたヨーロッパ』を読みました。
EU統合前のヨーロッパのホテルの間取りがイラストで現わされています。
この頃のヨーロッパに行ってみたかったという気にさせてくれます。
で次に『河童が覗いたニッポン』を読みました。
この本もあの頃のニッポンが描かれていました。
あの頃は何か希望らしきものが、世の中はみんなの力で変わるんだみたいなものが確かにありました。
どうして、ニッポンはこんなに冷めてしまったんでしょう。
おもしろかったのは「盲導犬ロボット」と「点字本の印刷機」の研究について書かれたエピソードです。
この研究が進んでいたら今頃街には「盲導犬ロボット」があふれていたはずなのに…、そうなっていてもおかしくないのにまったくそうなっていません。
未だに盲導犬を酷使しています。この本にもストレスで盲導犬は長生きできないことが載っています。
でも、そんなこと今では誰も言っていません。ただ盲導犬を美談にして語るだけです。
そして盲導犬を持てない人は白杖を持って事故に遭うのです。
ソニーのアイボは盲導犬として発展させるとかそんな考えはなかったのでしょうか。
「点字本の印刷機」の方は時代が進み、パソコンで印刷ができるようになっています。
こちらは技術の進歩によってまったく当時の予想と違って達成してしまいました。
と同時に音声読み上げ装置、録音図書の発展もあり、点字を使える人が減ってしまうというのが皮肉です。