オグルマ

Leica M-P / apo-macro-elmarit-R 100mm

オグルマ。
小車の意味で
「端正な頭状花序の
放射状に出た舌状花から
小さい車を想起した名」
(牧野新日本植物図鑑)とのこと。

直立する茎を
つつみこむような
大きな葉っぱ。

この花が薬用になる。
花を採取し
舌状花のみ乾燥させ
煎じて服用する。
薬効は
たん切り 利尿 健胃。

ミソハギ

Leica M-P / apo-macro-elmarit-R 100mm

野の湿ったところに生え
仏前にそなえるミソハギ。
秋の花
と 思っていたが
はや
七月に咲くのだったか。
地下茎から茎が直立。
上のほうで枝分かれ。

対生する葉っぱのつけねに
それぞれ
複数の花がまとまって咲く。
花びら六枚
雄しべが十二本
うち六本は長く
六本が短い。

群生するミソハギに
モンシロチョウが
よくあつまってくる。

路上の楽隊

Leica M-P / apo-macro-elmarit-R 100mm

中野滋(日本)
Shigeru Nakano(Japanese)
路上の楽隊 1986
The Band on the Road

いつの時代の楽隊、楽士だろうか。
5人の辻音楽士。
クインテットなどと呼ばれるもっと前。
もったいぶったエセ・芸術家でもなければ
エセ・ミュージッシャンでもない。

通りの人びとを楽しませ
うっとり聞き惚れさせる
そんな路上の楽士なのだろう…。

TVのおかげか
みんながみんな出世して
「ミュージシャン」
「作家」「画家」「エッセイスト」
「ディレクター」「セレブ」
「エリート」「輝く女性」…
が あまりにも増えすぎた。
ついには
「クリエイター」まであらわれて…
創造主ですか…

行幸通り

Leica M-P / apo-macro-elmarit-R 100mm

東京駅丸の内口正面から
和田倉門まで
ストレートに伸びる
はば広の行幸通り。

天皇行幸の通り。
でも多くは
外国の大使が馬車で通ることが多い。
前後を馬上の護衛官に誘導され、
大使と随行員の乗る二頭立て二台の馬車だ。
自国の元首から託された信任状を、
天皇に提出する儀式を行うため。
「信任状捧呈式（しんにんじょうほうていしき）」。

そのとき以外は閑散とした通りだ。
一般に開放されていて
人びとがベンチで憩っていたり
散歩したりしている。


summicron35mm1st

ツリバナのさく果にキバラヘリカメムシ

Leica M-P / apo-macro-elmarit-R 100mm

六月に花を吊り下げ
いま
淡い緑色のさく果を
いっぱい
吊り下げている。
ツリバナ。
せっかくの
フレッシュなさく果に
妙で不気味な
黄色いカメムシがあちこち。

キバラヘリカメムシの幼虫だ。
葉の裏に
母虫が卵を産みならべ
卵がかえったようだ。
さく果を食しているのか
汁を吸っているのか。
とはいえ…
その疵あとなど
見当たらない…。

親子ともども
このツリバナが
唯一の世界なのか。
あるいは
成虫は羽根がのびるから
ほかに飛んでいくのか…。