![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/0e/0e7020db58a0fbcc224825fd555e2ef2.jpg)
門(文)覺、十九の年に道心のもと髷を切り、
熊野に参り那智の滝にて荒修行。
頃は十二月、雪が積もり凍てつくなか滝つぼに降り、
慈救の呪(じくのしゅ)を唱える。
五日にもなると堪えられず、押し流されて浮き沈み。
そのとき童子が来て文覺をひきあげ、
人が火を焚きあたため蘇生し、いわく。
「われはこの滝に二十一日間打たれ、
慈救の呪を三十万回唱える大願がある。何ものが運んだか」
とまた滝つぼに入り、二日目に八人の童子が引き上げようとするも聞かず、
とうとう三日目に亡くなった。
そのとき現れたのが、
矜羯羅童子 制多伽童子—不動明王の勅により、
やって来て文覚の頭のてっぺんから足先まで撫であげ温め、
蘇生させたという。
が、この絵では「童子」ではなさそうだ。
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