カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

日本から長期滞在ゲストを迎えて

2023-11-19 19:01:00 | 出たっきり邦人・メールマガジン
No.230


こんにちは。

タイトルにしたのは、日本から姉と彼女の親友がカナダにやって来て6週間近くロッキーで過ごしました。
旅の始まりと終わりは我が家で数日過ごし、イエローナイフへオーロラ鑑賞に出かけたり、帰国の前にはナイアガラの滝とプリンスエドワード島へ出かけました。

ふたりとも数年前に夫を亡くしちょっぴり寂しい日々を送っていたので、姉にカナダへ遊びに来たら?と誘ったら、同じ境遇の友達と行きたい!と話が進みました。
2人が快適に過ごせるためにキャンモアのダウンタウンに手頃な2ベッドルームのバケーションコンドウを借りました。
町中なのでどこへ行くのも便利で、部屋からはマウンテンビューもあり、広いキッチンとリビングダイニング、デッキにBBQグリルも設置され、女性2人には充分の広さです。

以前は2000ドル程度でひと月借りることができる物件がありましたが、最近どんどん値上がりして、いま同じ条件の部屋を借りると10日で2000ドル!
これで円安が続くとカナダはあまり魅力的な旅先ではなくなりますね...。
かつてバンフのメインストリートは日本からの観光客で溢れ返っていて人気旅行先のTOP3に入るほどの人気だったのに、いまやその賑わいがすっかり消えてしまいました。
コロナ後のツーリズムの復興が遅れ気味なのも気になりますが、日本以外のアジアオセアニア、ヨーロッパ方面からの来訪者はかなり戻って来ていると感じます。

日本から到着したての頃、姉達は誰もマスクを着けていないことに衝撃を受けていました。
1週間経った頃にはno-masuk にもすっかり慣れたようですが、コロナが5類感染症扱いになった後に帰国するので日本はどうなってるだろう?と話していました。
実際帰国してみたら、もう80%の人がノーマスクで、もう違和感はなかったようです。

70歳越えで初の海外長期滞在を経験した姉達。我が家から独立!?してコンドウ生活を始めた頃は戸惑いながらも、私の心配をよそにとても活き活きと生活し始めていま
した。まずは小さなキャンモアの町中を無料で巡っているROAM  BUSの乗り方を学習しました。

何せどこまで行っても(循環バスなのでエンドレスに乗ることが出来る)、何度乗っても無料、なのでぐるぐる2周してバス停を覚えたり、好きそうなカフェを見つけるとそこ
で下車して「お茶」してダウンタウンに戻る、美味しいハムやソーセージを製造販売しているお店を教えると、バスに乗って買いに行く、など楽しく過ごしていました。

国立公園内の町Banffへ行くバスは有料ですがシニアは半額で片道3ドル。
10回券を買うと25ドルとお得なので、姉達はそれを利用して出かけていました。Banff市内のバスはシニア1ドルなのですが、キャンモアから乗り継ぎはトランジットチケットをもらうと90分以内は無料、その特典を教えるとうまく利用してサルファー山のゴンドラ乗り場まで行き、7分間で山頂に上がれるゴンドラの料金が74ドルと知ると、歩いて登っている若者たちに混じってジグザク道を頑張って歩いて登ったり、かなり大胆なことにも挑戦していました。
2時間10分掛かったそうですが、意外と疲れもみせず嬉しそうに「無事登頂!」とメッセージを送ってくれました。

ほぼ毎日、歩いて10分くらいのスーパーマーケットに出かけて食材を調達し、自分たちであれこれ料理も楽しんでいました。時々声をかけて我が家でランチやディナーをしま
したが、循環バスで15分で我が家へ来ることが出来るのです。
姉たちが外出した時の交信は主にLINEを使っていました。どちらもiphoneを持って来ていたのでカナダで電話とWi-Fiが使えるようにこちらのプロバイダーでSIMを購入。
ひと月35ドルの契約で電話番号も貰え、free wifiの使えないところでも検索や私との交信が可能なのはとても便利でした。

長いと思っていた2人のカナダ滞在ですが、あっという間に終りました。最後は東部へ飛び、ナイアガラの滝の見える部屋に泊まり、次はシャーロットタウンに移動して2泊。
『赤毛のアン』の世界を楽しみました。2人だけでの移動に不安があったようですがなんとか全てこなして大きなロブスターや生牡蠣を堪能して、無事キャンモアへ戻って
きました。

長らく姉とはゆっくり話す暇なく移住の為日本を離れましたが、今回は沢山おしゃべりする時間があり、昔話や子供達、孫たちのこと、お互い40年ほどのブランクを一気に
埋められた気がします。今秋は4年ぶりに長男と家族が暮らすマカオを訪ねることが出来ると話したら、姉も彼らの結婚式に夫妻で出席してくれて以来なので同行したい
との事で、早速プランが決まり10月に私が帰国する時に日程を調整し一緒に出かけることになりました。
まもなく6月。
今はまだ氷が溶けていない湖もありますが、6月半ばにはどのトレイルも開き一年中で一番高山植物がたくさん咲く時期を迎えます。日本では今春桜がかなり早く
咲いていましたが、ロッキーは反対に春先寒い日が続き、その影響で例年より10日以上何でも開花が遅れているようです。
高山植物の遅れに比べると、市中でよく見られるライラックの花はほぼ例年通り咲き始め独特の香りが漂っています。

ではまた!お元気でお過ごし下さい。

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