カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

花の季節

2019-06-15 03:14:41 | 出たっきり邦人・メールマガジン
No.106

カナディアンロッキーから、こんにちわ!
日本はずいぶん気温が上がってきてるようですが、こちらは何と6月早々の朝
牡丹雪が降りだし大慌てでした。
車でバンフへ行く予定でしたが、帰りに雪が積もったらハイウェイも危ないかも
と思い、急きょバスを利用しました。
ところがお昼前からお天気は回復、雪もあっという間に消えて、午後には嘘の
ようにまた初夏に戻りました。山のお天気、本当に気ままで予報もコロコロ変
わるので、再々のチェックが欠かせません。

あれから徐々に夏らしい気候になり、いっきに新緑の季節を迎え、日に日に大きく
なる若葉を眺めながら、毎年デッキに吊るすフラワーバスケットの準備をしたり
ハーブの苗を買ったり、この時期はどこのマーケットの店頭も寄せ植えのハンギン
グバスケットでいっぱいになるので、見ているだけでも気分が明るくなります。

先日カルガリにいる友人から今年も種から育てて大きくなった紫蘇の苗を戴き
もっと暑くなるとお素麺やの薬味に種っぷり使えるので、本当にありがたいと
思います。一昨年からミニトマトの苗も戴くようになり、初めての年、黄色い
実がついたので『黄色いトマトなんだぁ』と思いながら大きくなるのを待って
いると段々色が変わってきて、いつもの赤いミニトマトになりました!最近の
トマトは赤だけでなく、黄色、オレンジ、黒っぽいの、まだら模様の入った
ものなども出回っていますが、どうしてもトマト=赤という先入観にとらわれて
いる私はなかなか新しい色のトマトに手が出ません.。

先日、時間ができたので20分ほどで行ける州立公園へ山野草を見に行ってき
ました。
池の周りをぐるっと40分ほど歩くとたくさんの野草を観ることができるので
毎年欠かさずに出かけています。

今回のお目当ては「イエローレディ─スリッパー」。和名は「アツモリソウ」と
いって日本では北海道の礼文辺りでしか見ることができないそうです。その名の
通り、黄色でかわいらしい野草で、たま~に白い花もあり、そちらは「フランク
リン・レディスリッパ-」と呼ばれています。コロンバイン(オダマキ)も見
かけました。山野草はすべてが小さくて可憐で魅力的なので、また来年も絶対に
この花を見逃したくないという衝動に駆られてしまいます。

あと10日もすると、この湖周辺のトレイルはアルバータ州の州花にもなって
いるワイルドローズが咲き乱れ、ほのかなローズの香りに包まれます。ほぼ同時に
インデアンペイントブラッシュ、ブラウンアイドスーザン、スカシユリなど次々と
咲き、7月いっぱい楽しませてくれます。7月下旬~8月上旬になると夏の終わり
を告げるファイヤ─ウィード(ヤナギラン)が咲き、徐々に秋の気配を感じます。


4月下旬辺りから9月下旬にかけて、世界遺産のカナディアンロッキーに、世界中
から観光客が訪れます。6~8月がピークで、国立公園内のホテルはどこも満室
状態。宿泊料金も年々高騰し、10年前の3倍になっているとか。日本からのツアー
客が減している理由の一つです。

バンフは、最近の傾向として、ヨーロッパ、南半球(オーストラリアやニュージー
ランド)アジア(中国、韓国、台湾、シンガポール、インド)からの観光客が増え
ています。


私の暮らすキャンモアは観光客ではなく、長期滞在する人たちに人気の町です。
バケーシ

ョンコンドウや別荘がどんどん建ち、夏の人口は冬の3倍になります。日本で言う
と軽井沢のようなところで、週末を景色の良いところでゆっくり過ごしたい人たちで
溢れかえっています。
ステキなレストランやショップが増えて、それは楽しいのですが、実際の暮らしに
関しては賃貸料など物価がどんどん上がるので、暮らしやすい町とは言い難くなって
いるのが残念です。

14年前、夫と移住して来たころとは少しづつ様子が変わっていると感じる今日
この頃です。