カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

日本に帰国中

2022-11-25 21:19:34 | 出たっきり邦人・メールマガジン

 No.224

こんにちわ!
現在日本に帰国中なので、今回は滞在先の京都から発信させて戴きます。

昨秋の煩雑な入国手続きに比べると、今年はほぼコロナ前と同じような手順
ですんなりと入国出来ました。
今回バンクーバーから成田は全日空を使いましたが、座席は90%くらい埋ま
っていました。ちなみに昨秋の日本行きフライトは30%ほどの乗客でガラ
ガラ状態でした。 
機内サービスも元通り、CAもマスク着用以外はCOVID前に戻っていました。

成田到着後、事前に3回ワクチン接種証明と日本滞在中の住所等の情報を入力
しておいた「mySOS」というアプリを起動させ、係の方に見せると次に進む
方向を示してくれます。通常は赤い色のアプリが情報登録が完了すると青色に
変わるので、赤ラインと青ラインに進むように振り分けられます。青ラインは
PCRテストもなし、次はもう入国審査場へ進めます。赤ラインへと進んだ人は
PCRテストを受け、結果をもらってから入国手続きとなる為、30~40分程度
入国審査場へ進むまで時間を取られている様でした。

今回の帰国では国内線乗り継ぎが普通に出来るようになっていました。昨年
は羽田からレンタカーで京都まで帰ったことを思えば余計な費用もかからず
大助かりでした。

ただ、チケットを買った夏前の時点ではまだ到着後のPCR検査が義務付けら
れていたのと、もともとは羽田発着の全日空ですが、当分の間は成田発着に
なっているため、当日の関西行きに乗り継ぎができない可能性もあるとして
成田から羽田に移動して空港近辺のホテルに一泊することにしていました。

実際はすんなり入国できたので、羽田ー伊丹のフライトには充分間に合いま
したが、慌てる事もないので予定通りゆっくりリムジンで羽田空港へ移動して
予約しておいたホテルの最上階にある大浴場に行き、帰国初日の夜をまったり
と過ごしました。

京都ではいつもの友人所有のゲストハウスを借りて、異動は主に市営バスを
利用していますが、すぐ近くにバスターミナルがあるのでそこから発車する
系統のバスは空いていて必ず座れるという利点があり、嵐山や京都駅といった
少し時間のかかる目的地へ行くときはとても便利です。

京都の秋と言えば「紅葉」。昔暮らしていた頃と街並みはずいぶん変わって
いますが、紅葉の名所は同じなので、予定のない好天の日はぶらぶら歩いて
真如堂や金戒光明寺を散策、10月下旬はまだ紅葉と青紅葉のグラデーション
は見られませんでしたが、一週間毎に訪ねるとだんだん紅葉が進み、まさし
く今がピークとなりました。

真如堂~金戒光明寺は無料で境内を散策できますが、家から哲学の道を通って
同じくらいの距離にある「永観堂」は拝観料が必要です。11月早々から夜は
ライトアップが始まるので日中も夜間もたくさんの観光客で長蛇の列ができて
います。永観堂からほんの10分歩くと「南禅寺」。ここの境内の紅葉も日々
色鮮やかになって今が最高です。

よくテレビドラマのロケに使われる「南禅寺水路閣」も薄暗くなるまで訪れる
人の切れ間がありません。写真家たちは夜明けと共に人がいない水路閣を撮り
に集まっているようです。学生の頃よく散歩していましたがその頃は人もまばら
で、あまりに静か過ぎて怖いくらいだったのに…。

帰国してすぐに驚いたこと。マスク着用率100%!車中はもちろん、外出する
とすれ違う人全員マスク着用でした。11月に入ってすぐ、岸田総理がマスク
着用緩和について会見していたようですが、その後も街ゆく人の殆んどはマスク
着用です。

帰国後すぐはついマスクを着け忘れて出掛け、途中ですれ違う人にじ~と見られて
「アッ!」と慌ててポケットから出して着用。滞在がひと月以上にもなるとやっと
マスク必着が身につき慌てることは無くなりましたがそんな中、感染者数がどん
どん増えて来ていることが気になる今日この頃です。

今回の帰国目的、夫のヘルスチェックと私のインプラント治療の続きはまだ
進行形ですが、月末から一週間、JRパスを利用して北陸~東北へ出掛けようと
計画中です。JRパスのことは以前もお話したと思いますが、10年以上海外在住
している事が条件ですが一時帰国の際、JR全線の特急列車(のぞみ、ミズホを除く)
を乗り放題できるパスです。1~3週間期間が選べて車両もグリーンとエコノミー
が選べます。いつも6泊7日でプランし昨年は九州~函館まで日本列島縦断の旅に
出掛けましたが、一泊づつだと忙しいので、今回は各地2泊づつにするプランで
進めています。旅の模様はまた次号でご紹介したいと思います。

話は逆戻りしますが、10月最終日に友人の誘いでゴルフに出掛けました。
場所は兵庫県三田市、一週間前に賞金2億円の女子ゴルフトーナメントが行われた
所で、芝が素晴らしく綺麗&キャディー付きプレイは初体験。男性のキャディーさん
で、ショットのたびに各自のクラブを何本か持って走り回ってくれるのでなんだか
申し訳ない気がしましたが、お会計時にその分はちゃんとチャージされていて納得。

   

古巣の京都に滞在していると「茶道」のお稽古の誘いも数々あり、気を引き締めて
着物を着て伺っています。若い頃に覚えたことは今も点前座に座ると自然に体が
動きますが、相伝物の「風炉」と「炉」の点前は細やかなところに違いがあり
忘れていることも多く、家元でお稽古している茶友たちに助けられながら勉強会
を通して、自分の教授者としてのステータスを保っています。

茶の湯の世界でも「ひとり濃茶」なるものが通常化しているので「一座建立」
というには程遠い孤立感があり、濃茶は3~5人分一緒に練るからこそ美味
しくいただけるのにと、ついつい愚痴を言いたくなってしまうのですが… 。

日本に来る直前、町にあるArts Centreから依頼があり職員の方々に「茶の湯」
を披露しました。来年3月初めにJapan Cultureについて紹介をしたいそうで
「茶の湯」と着物の紹介を頼まれました。若い女子職員の方に着物を着せる
ところを披露してほしいそうです。

   

若い方の帯結びはいくつかあるので、普段のお太鼓結びだけでなく、変わり
結びを滞在中に習っておくべきか考え中です。いづれにせよ、カナダは建国
150余年と、国独自の歴史とか文化のない移民の集まりの国なので、脈々と
続く日本の「道」と名のつく文化の一端を紹介する機会があることを楽しみ
に準備を進めることにしたいと思っています。

次回カナディアンロッキーからの配信は12月30日、‘22年も年の瀬です。
今年もコロナコロナで終わってしまいそうな気配ですが、来年こそは以前の
ように全員でマスクをつけないで暮らせるような普通の日々が戻りますように
願わずにはいられません。

それでは、また来月、お元気でお過ごしください。

Junko @ Canadian Rocky