カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

カナダで茶道を愉しむ 

2024-03-08 04:58:00 | 出たっきり邦人・メールマガジン

No.236

        
こんにちは、お元気ですか?
カナディアンロッキーは2月上旬~中旬にかけて一時的に暖かく(といっても0℃前後)
になったのですが下旬になりまた寒波がやって参りました。
朝から0℃で太陽が出たら日中は+5~10℃、そうなるともうジャケットは必要なく
中には半袖で外を歩いている人さえいました。
もうそろそろ春の兆し?と思っていたら、ロッキー、そう甘くはありませんでした。
最近のお天気予報は的中率が高くなったのでほぼ予測はできていましたが、税金申告で
カルガリーに出かけた週末、帰りに吹雪始めホワイトアウト(雪が降り前が見えなくなる)
現象が起きて、夫は緊張してハンドルを握っていました。
一週間続いた寒波、朝夜は-20℃、調理後早く凍らせたいものはまだ暖かいものでも
デッキに放り出しておけば1時間内に完璧に凍るのでそれからフリーザーに入れています。

何度も話していると思いますが、ロッキーの家は殆どがセントラルヒーティング(これっ
て今や死語?)なので、家中が常に22-23℃に設定され暖かいのは良いのですがお肌が
乾燥しがち&よく喉が渇きます。
我が家では真冬も冷たい「麦茶」を常備していますが、煮出すタイプのお茶なので熱々の
ボトルをデッキに出し、うっかり2時間くらい忘れているともうカチカチに凍ってしまう
のでまた室内で溶かして冷蔵庫へ…といった感じです。

いつもなら1月中に催す「初釜」、本年は私の新しい股関節の馴染みがちょっと遅れたので
2月にはいってからとなりましたが、いつものシニアメンバー+前日日本から帰ったばかり
のお弟子さん1名も加わり、宗順先生は大忙しでしたが、楽しいひと時を過ごしていただけ
たようで、まさしく「亭主七部、客三部の喜び」を味合わせて頂きました。
今年は大徳寺縁高弁当に、初釜らしい紅白なますや黒豆、ごぼうの牛肉まき、蛸のなます
など、全て手作りしたものだったので喜んでいただけました。材料の多くは現地(カルガリー
に出かけて調達ですが)で揃えることができるようになったので、段々日本から持ち帰る物
が減ってきました。



そうはいうものの、クオリティを求めると、やはり帰国の際日本から持ち帰りたいものは
色々あって、23kgのラゲージ2個に詰め込むための選択は難しいのです。
食品だけではなく日本から持ち帰りたいものは衣類や生活用品もあります。
昨年夏、カルガリーにも大型ショッピングモールにUNIQLOがオープンしました。これで
いつでも普段着が買えるなぁ~と喜んで出かけてみてびっくり!価格が日本の2倍くらいに
設定されているので、これはやっぱり帰国した時に買わなきゃ…となりました。

日本でも今やポピュラーになったCOSTCO、夫と2人暮らしですが、かなり利用しています。
キャンモアからドライブで1時間15分ほどかかる為、2-3週間に1度しかカルガリーに買い
出しに出かけられないので、量が多くても消費できますし、生鮮食料品はご近所と半分づつ
にすることもできるので、お互いに出かける時は声を掛け合って買い出しに行くのが当り前
になってきました。

日本のCOSTCOに行く機会があり、ちょっと(いえ、大いに!)感動しました。私が買い
たいものの殆どがビッグサイズで売られていたからです。焼肉のタレ、抹茶デザートの素
夫の好物の柿の種、年一回の帰国者には本当に有難い!

昨年秋の帰国で人口股関節になったことはすでにお伝えしていますが、今回はオペ後3ヶ月の
検診と、歯科のインプラント治療、そして3月28日に長年の茶友が喜寿祝いの茶会を大徳寺
で催すこととなり、水屋のお手伝いをするという目的もあるのです。お互いにまだ30代の若
かれし頃から同じ先生に師事して以来長らく「茶道」を学び、嗜み、50代になって教授者と
して後進を指導するという立場も同じであったので、カナダに移住後も帰国するたびに彼女
の家の茶室で相伝もの(点前に関する教本やビデオなどがなく先生から直接指導を受けて習得
する上級点前)のお稽古をさせてもらっています。

京都での茶道の稽古は地方に比べ茶道三千家の家元がおられる土地柄、大変厳しく、表千家
茶道の指導をする先生方の多くは三八(サンパチ)稽古、毎月3と8のつく日に家元で行われ
る厳しい稽古を受け研鑽を積んでいます。裏千家の家元のお稽古は4と9に行われていると
聞いています。私は18年前に移住して以来、厳しい稽古から身を引いて、カナダでは親しく
なったシニアの友人たちを時折招いて「茶の湯のお楽しみ会」を催し、ほぼほぼ自己満足の
世界に浸っています。



和服を着て京都の茶友の茶室で、昔身につけた点前のお稽古をするときは、心地よい緊張と
静寂の中で無心になり一碗のお茶を点てる、カナダでは味わえない贅沢な時間を楽しませて
もらっています。カナダの自宅で茶の湯の指導をするときも必ず和服を着ています。
そうすることで自分も日常から気持ちを切り替えることができるし、お稽古に来る側として
も先生が身をただして迎えてくれることで「非日常的なひと時」を味わって帰っていただける
のではと思って続けています。
季節の和菓子も茶道稽古の中で大事な役目をしてくれるので、カルガリー在住の友人が美味
しい手作りの生菓子を提供してくれることを心から感謝しています。

実は今バンクーバー空港で日本行きのフライト待ちをしています。国内線が早めに到着した
ので十分な待ち時間があり、いつもならクレジットカードで利用できるラウンジに入るの
ですが、フリーパス4回分を前回の日本行きで夫と共に使い果たしている為、ゲート付近で
無料のWi-Fiが使えるソファー席を見つけて、そこでスタバのコーヒーを飲みながら3月15日
配信予定の「出たっきり邦人」の原稿書きをしています。
そろそろボーディンタイムが近づいたので、この辺で一旦終了します。


日本に到着したらすぐに予約配信をするつもりが、あれこれ所用に追われ、気づけば1日遅れ
の配信となってしまいました。
京都に落ち着きましたが、滞在中の家の周辺(哲学の道近く)の桜の蕾はまだまだ固いまま。
ここ数年3月末には満開になっていたのですが、今春の満開は少し遅れるかもしれませんね。

また次号で、お目にかかりましょう、お元気でお過ごしください。
Canadian Rocky@Junkoでした。


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