カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

6月のロッキー

2020-06-18 04:41:04 | 出たっきり邦人・メールマガジン

 No.118
      
こんにちは、いかがお過ごしですか?
カナディアンロッキーにもやっと夏がやってきた!と言いたいところですが
実のところ、まだまだ朝晩の気温は10℃前後。日中晴れた日は20度越えも
ありますが木陰は相変わらず涼風というより肌寒い風が吹いています。

日本は北海道以外すべて梅雨に突入ですね。もう幾度も30℃越えの日がある
ようですが、まだ夏!というには寒すぎるロッキーから6月の様子をお伝え
したいと思います。

COVID-19、カナダ東部トロントやケベック州ではまだ感染者が増え続けて
いるというのが現状ですが、アルバータ州、隣のブリティッシュコロンビア
州の感染者数は減少していることから規制緩和が進み、レストランはテイク
アウトのみからキャパシティの50%ですが店内で飲食ができるようになり
ヘアカットにも行けるようになりました。

3ヶ月間使えなかった児童公園の遊具も6/8から解放され、子供たちが外で
自由に遊べるようになりました。大人はまだしも、子供たちにとっては学校
もなく、外にも出られず、つらい3ヶ月だったに違いありません。残念ながら

小中高は9月の新学期まで休校ですが、間もなく夏休みに入るため、ネット
で先生から受け取っていた日々の課題もなくなるようで、低学年の子供を
持つ隣家の日本人家族のママはこれでストレスが減る!と喜んでいます。

いろんな科目で課題が出されるそうですが、特に困るのが算数の計算。カナダ
と日本では方法が違うらしく、そのプロセスを説明するのに苦労するそうです
。カナダでは九九も覚えないし、引き算で10借りてきて…という計算方法で
はないらしく、答えは間違っても計算方法が合っていれば…といった感じなん
だそうです。のんびりし過ぎていると感じる親はわざわざKUMONを取り寄せ
てやらせていると聞きます。

中には、そろばんを習っていて計算が早い子供がいて、カナダ人の教師に
「どうしてこんなに早く答えが出せるのか?」と聞かれ、「そろばんが頭の
中にあるから…」なんて言っても到底理解はされないでしょう。困るのは
カナダの計算方法でお子さんに教えてください…と言われることなのだそう
です。孫が近くにいないので、私や夫が悩むことはないのですが、お隣さ
んの悩みを聞くと、異国での教育、学習、特に低学年のうちは大変なのだ
と知りました。

日本では「アベノマスク」が配られ、国民一人当たり10万円が順次支給が
されていますね。カナダでもトルドー首相の一声で、3月半ばから失業者に
月額2000ドルが4ヶ月間支給されています。Canada Emergency Response
 Benefit(CERB)というものです。一昨年5000ドル以上の収入があった人で
コロナで失業した人、シーズナルで働くはずだったけれど仕事がない人なら
だれでも申請できます。

私は毎年5月~10月初めまで週3日バンフのギフトショップ(お土産店)を手伝
っていたのでインターネットで申請してみたところ、簡単に受理され、3日後
には銀行口座に入金されていました。以後は毎月再申請すれば4回x2000
ドルが得られるのです。ただし、ひと月1000ドル以上の収入があれば申請
できないため、仕事が始まっても4か月間1000ドルを超えないように働け
ば3000ドル近くの収入を得られることになります。

そして6/15、トルドー首相はこのCERBをもう数か月延長することを検討
していると発表しました。公表したからには2000ドルの支給はもう少し
継続されると思います。ツーリズム関連の仕事がほとんどのロッキーの労働
者にとって今年はまったく収益が見込めない状況から、救済金支給の延長は
かなりの朗報です。家賃の掛かる店舗で商売しているオーナーたちにも素早
く企業のための救済金の給付があったようです。

申請はすべてWebであっという間。これはカナダ国民、永住権保持者は全員
SINナンバー(Social Insurance Number社会保険番号)があり、連絡用の
メールアドレス、銀行口座情報といった個人情報が国にバッチリ把握されて
いることにより実現できるのです。日本も住基ネットが充実すれば、同じ
ようになるのでしょうが、高齢者にとってIT時代に順応するのは難しいです
よね。カナダでは各市町村に政府の機関であるService Canadaのオフィス
があり、申請等で困ったらここで助けてもらえるので助かっています。

CERBの他、子供のいる家庭には一律ひとり1000ドルの児童手当も支給

されています。気前の良いのは嬉しいのですが、気になるのはカナダの財政…
こんなに大盤振る舞いして大丈夫なのかと…来年の所得税率が上がることは
必須なのでちゃんと準備はしなければなりません。

隔離規制の緩和に伴い、州立公園内のキャンプサイトも開かれました。まだ
他州からは予約できませんが、早速週間予報を見ながら暖かそうな日を選び
予約をしました。2泊取りたかったのですがなかなか空きがなく、今回は
1泊だけ。大きなレイクに面したキャンプサイトなので、カヤックを積んで
出かけるのを楽しみにしています。

今の時期のロッキーは高山植物が次々とか可憐な花を咲かせています。

シューティングスター(流れ星)

Small Rounded Leaved Orched

ワイルド コロンバイン(おだまき)

Yellow Lady's Slippes(アツモリそう)

ロックジャスミン(ブルーはForget me not)

20分のドライブで行ける州立公園Many Springでは、池の周りを1時間ほど花を
探しながら散策して写真を撮るのがとっても楽しく、4,5日に一度は出かけ
ています。