カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

 「桜」満喫して帰国

2017-04-21 23:38:30 | 出たっきり邦人・メールマガジン


      〓カナダ・アルバータ州カナディアンロッキー発〓


          カナディアンロッキーで暮らす

              No.82

       ☆★☆★ 「桜」満喫して帰国 ☆★☆★


こんにちは!
5週間余りの京都暮らしを終え、早春のカナディアンロッキーに戻りました。
京都の桜の開花は1週間遅れましたが、一気に咲き始め、あっという間に
満開でした。
滞在先からほど近い哲学の道に沿って「さくらまつり」が4/1~7まで催さ
れましたが、初日から4日間はお天気も悪くつぼみのままの桜見物。
海外からも多くの観光客が訪れ、まだツボミの桜を恨めしそうに眺めながら
通り過ぎていました。
やっと満開になったのは6日、朝はまだ7分咲きが日中の気温の上昇で夕方
には見事に全開でした!
早朝と夕方からはほとんど通る人もいなくなるので、帰国前日までゆっくりと
お花見を楽しんで帰りました。

帰路は友人二人を伴っての帰国でした。
長年の友人達で、なかなか機会がなく12年目にやっとカナダ行きが実現と
なった二人です。
どちらもすでにシニアですが、今までほとんど個人で海外旅行の経験もなく
10日間、スケジュールが決まっていない旅行ももちろん初めてということで
ワクワク&ドキドキだったと思います。

晴れた日には遠出をしてまだ雪を被ってきれいな雄姿を見せるカナディアン
ロッキーの山々をみて、お天気の悪い日はゆっくりと朝食を取り、バンフと
キャンモアの町をぶらぶら…
こんな旅行は二人とも今までに経験がないらしく「ホンマに贅沢やわ~!」
と言って喜んでくれています。
半面、日本と比べると、物価は少し高い気がすると言っています。

例えば、バンフの町でランチにおうどんとラーメンを食べる機会があり
10ドルと13ドルだったのでかなり驚いていました。日本のように1000円
ほどでデザートとコーヒー付きのランチなど、まず在り得ません。

あまり夫も私も外食を好まない理由も、美味しくないのに高い…なので
段々工夫して、手に入る食材で口に合うものを創り出していくことが身に
ついてきました。
きっと多くの海外在住者は同じような経験をしていらっしゃるのではと
思っています。

昨晩、11時過ぎから1時間足らずの短い時間でしたが「オーロラ」が出ま
した。
わんこのおしっこに外に出た夫が慌てて戻ってきて、もうベッドに入って
いた友人達を起こし、街灯のないところへ車で行って観ることにしました。
北側の山の稜線から薄いグリンや青白い光のカーテンが上空まで伸びて
揺らぐ光景を、友人たちは無論、私も感動して眺めていました。冗談の
ように「オーロラが出たらいいのにね~」と言っていた通りになり、家に
帰っても興奮して眠れなくなり、皆でワインを飲んでからベッドへ…。

今日は朝から快晴だったので、2時間ほどドライブして、まだ氷に閉ざさ
れているのですが「レイクルイーズ」、「クロウフット氷河」や「ペイ
トーレイク」まで出かけました。

一昨日から昨日の朝にかけて積雪があったようで、新雪を被った山々の
美しさに、友人たちはカメラのシャッターを切りっぱなし!レイクルイ
ーズやペイトーレイクの氷上には人影もあり、5月下旬から6月上旬には
解氷するので、冬季だけできる氷上ウォーキングを楽しんでいました。

日本とカナダを往復するうちに、日本人でよかった、と思うことと、カナ
ダで暮らすことができて幸せだなぁと思うことがありますが、友人たちに
言わせると、冬の極寒の時期(11月~2月半ばあたり)がどうにも耐え
られそうもないのだそうです。

暮らしてみないとその国の良さはわからないというのが私の意見ですが。
歴史と文化に溢れている日本が大好きだし、きっと何年も帰ることができ
なければ、ある種ホームシックのような状態になるかもしれません。
でも、体温を超えるような蒸し暑さの日本の夏には、もう耐える自信と
いうか体力がないような気もします。

春と秋、日本の一番良い時期に帰国して過ごすことは、本当に贅沢だと
感じます。

友人達に、カナダ移住の理由について聞かれたので、改めて思うことが
ありました。
シニアの海外移住が話題になったころ、物価が安くて贅沢な暮らしができ
るということから移住はアジアが注目を浴びましたが、あえて物価は決し
て安くないカナダを選んだのは、日本と同じように、どこへでも自由に
出かけて好きなことができる、普通の暮らしがある国だったからです。

貧富の差は多かれ少なかれどこの国にもあると思いますが、アジア方面
で移住者を募っていた国々に共通する、貧民街や一人で出歩けない
地域があったりする格差社会の中で、恵まれたごく一部人だけが限られ
た地区の中で優雅な生活を送れる環境に大きな抵抗がありました。

住(国)民がみな同等に付き合い、交流することで生まれる友達の輪や
同志の絆みたいなものは、そこでは生まれないからです。

10日間のカナダホームスティで、私や夫の日常に密着して過ごしてる
二人の友人は、どのような感想を持ったかを、旅の終わりにぜひ聞いて
みたいと思っています。

では、また来月お目に掛かりましょう。

Junko



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