〓カナダ・アルバータ州カナディアンロッキー発〓
『My スロ-ライフ』 by Junko
No.65
☆★☆ 松茸狩りと温泉@BC州ナカスプ ☆★☆
ひと月のご無沙汰でした、いかがお過ごしでしたか?
日本も、あの夏の猛暑が嘘のように、過ごしやすくなっていることでしょう。
カナディアンロッキーは、9月初めに一気に気温が下がり、山の上には雪が
積もりましたが、また暖かくなり、その後はゆっくりと秋モードへ…。
そんな中、10月上旬、2泊3日で、また行ってきました「松茸狩り」!
前回は神戸からのお客様と一緒に9月15~16日に行ったのですが、今夏
BC州は干ばつで、松茸の生育が2週間余りも遅れたそうで、自力での収穫は
ほとんどなく、ピッカーと言われる松茸狩りのプロから買い入れる業者の処
で少しばかり購入して持ち帰ることに…つまり、惨敗に終わりました。
なので、今回はリベンジ~!
ナカスプに2泊するので、朝はゆっくりとキャンモアを出て、BCタイム(AB州
より1時間遅れ)午後2時のフェリーでアローレイクを渡りました。
ナカスプへはHW1を4時間ほど西に走りBC州レベルストークという町から州道
23号線を南下、この州道はアローレイクという南北に細長い湖で中断されてい
て、先へ進むにはフェリーに乗らなければなりません。
南行きは毎時00分発、対岸から北行きは毎時30分発で、所要時間は25分。
逃すと待ち時間が長いので、乗り場へは15~20分前に着くように計画します。
ナカスプ周辺はきれいな森に囲まれているため松茸も摂れるのですが、最近で
は次々に美しい森が伐採で消滅しているのが現実。
この辺りで松茸が採れるのは、ただ大自然の恵みで、人工的に作り出した環境
ではありません。ほとんどが国と州の管理地であり、誰でも入山を許されている
ため、秋になると週末に松茸狩りをして小遣い稼ぎをする人も多いのです。
日本人が異常なほど(笑)松茸を珍重することは、もうずいぶん前からカナダ人
にも知れ渡り、それゆえ、この時期になるとピッカーによって収穫された松茸は
バイヤーの手でバンクーバーへ運ばれ、素早く箱詰めされ、日本へ空輸される
のです。収穫してから消費者の手元に渡るまで、掛かっても4,5日内ではない
でしょうか。
バンクーバーの業者はアメリカやカナダから受注し、日本の個人宅へ宅急便で
届けるシステムを確立しているようですが、実は東京の築地市場に行けば、新
鮮で質の良いカナダ産の松茸を安価で買うことができる、と聞きました…。
まぁ、そんなことはさておき、今回のリベンジは、大成功でした!
1日目は、予約しておいたB&Bの周辺を少し探し、結構きれいなものを3本
見つけたので、夕食はお部屋で、持参した食材とカセットコンロを使い「松茸
&豚しゃぶしゃぶ」とゴージャスに戴きました。
もちろん、ペットフレンドリーのB&Bなのでラブも同行です。
B&Bからナカスプ温泉は10分のドライブで行けるので、就寝前に1時間程
星空を眺めながらゆっくり浸かったお陰で、体がホカホカのまま、ぐっすりと
眠れました!
翌日は、気合いを入れて早起き、ナカスプから少し州道23を南下、アローパーク
というフェリーに乗り(随時運航、所要時間5分)、レイクの対岸に渡り、道沿い
左右に広がる森林をゆっくりと見ながら車を走らせ、できるだけ平坦で倒木など
が少な苔むした場所を見つけて入ってみました。
道沿いからかなり奥へ入ったところで、ポツリポツリと松茸が見つかり始め、途
中ランチ休憩をとり、午後3時ごろまで頑張ったおかげで、60本ほどの上質の
松茸を採取することができました。
コツは1本見つけるとその周辺を丁寧に探す…必ずもう1,2本見つかります!
夫も私も、松茸を見つけるたび「あった~っ!」と叫び、お互いが深い森の中で
あまり離れすぎないように気を付けながら、クマに遭遇することもなく無事採取
を終えました。
2日目は、夢中で頑張ったので、腰や膝にかなりの疲労感が…。
普段外食嫌いの夫ですが、その日は珍しく「レストランに行こう!」というので
近辺にある高級リゾートホテルに隣接の評判の良いレストランへ予約を入れて出
かけました。
あいにく夕方から小雨が降り始めましたが、レストランでは眺めのよい窓際の席
に座れ、暮れゆくレイク畔の景色を眺めながら、メニューはできるだけお安い
ものを選びつつも(笑)久々に夫と二人で優雅なひと時を過ごしました^^
いうまでもなく、その夜もまた、温泉でしっかり温まってから就寝…。
3日目は、早く帰って採った松茸を保存できるように処理しなければならないの
ですが、懲りずに温泉でゆっくり朝風呂を楽しみ、お昼頃ナカスプを出て帰路の
途へ。その夜は、深夜まで根っこや傘の部分に着いている葉や土を丁寧に落と
してから就寝。次の日は、ご近所の友人におすそ分けを配り、あとは2,3日家
で食べてしまう生食用と、冷凍保存するものを区別して…また夜遅くまで、冷凍
保存用にするための作業を続けました。
この松茸狩りで、今年の我が家の大きなイベントは終わり…
後は、来月早々日本へ出かけて術後1年の検診を受け、特に異常がなければ
日本でも深まる秋を堪能してくる予定です。
10月12日はサンクスギビングで、友人宅にターキーディナーに招かれました。
この夏を元気に乗り切れたことを感謝しながら、忙しかった日々がちょっぴり落
ち着き、ゆっくりとグラスを交わす時間ができたことを喜び合いました。
カナダは寒冷地のため、作物の収穫時期もアメリカに比べるとかなり早く、感謝
祭もひと月早いというわけです。
今の時期、晴れた日の朝(7時半から8時前ごろ)は決まって素晴らしいオレン
ジ色の朝焼けが現れ、南東に面した我が家の寝室の窓からそれを眺めて、いち
日が始まるという「贅沢」を味わっています。
しかし、放射冷却で早朝の外気温はゼロ℃以下になっているので、夏場と同じ
ようにうっかり2台とも車をガレージに入れず家の前に止めたままにしておくと
フロントガラスの表面が凍結してバリバリッ!暖気運転で氷を溶かしてからで
なければ出かけられず、そろそろガレージの中でDIYに熱中している夫が散らか
し放題にしている工具などを片付けてもらい、車が納まるようにしてもらわな
ければ!
3年前、7年暮らしたコンドミニアムを売却して今のタウンハウスに移るきっか
けは、夫が好きなDIYのワークスペースがほしかったという理由もあってでした。
夏の間、週1~2日ですが、オープンマーケットで自分の作品(ネイチャー写真)
を販売する機会があり、作品を並べるための折り畳み式のテーブルやスタンド
は彼の手作りで、車で運びやすいように工夫してある優れものです。またガレー
ジの奥にもかなりの収納スペースがあり、そこにも棚をたくさん作ってくれたの
で茶道具や冬のアクティビティー用品など季節ものはそこへ収納。全長5m余の
二人乗りカヤックも、うまく棚の上に収納できるようにしてあり、マウンテン
バイクも2台分壁に取り付けたフックにかけて収納、使わない冬の間にタイヤが
傷まないようにしてあります。
日本から引っ越すとき、アクティビティー道具といえばスキー板と靴くらいしか
なかったのですが、9年余りの間に、スキー用具に加え、キャンプ用品、クロス
カントリーやスノーシュー用具、シーカヤックと随分遊び道具が増えました。
断捨離世代なのにどうしよう…と思うこともありますが、夫も私も、まだ当分は
これらを使って遊べるような気がする、お気楽シニアです(笑)
来月は日本から配信の予定です。
秋~冬の日本には美味しいものがい~っぱい!楽しみにしています。
(どこへ行っても、食いしん坊一直線…)
ではまた来月
お元気でお過ごしください!
Junko
日々Blogにも遊びに来てくださいね♪ → http://canmorite.exblog.jp