カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

2023 静かな年明け

2023-02-03 19:00:00 | 出たっきり邦人・メールマガジン
こんにちわ!
2023年、もう節分を迎えましたね。春が待ち遠しい今日この頃です。
本年も「カナディアンロッキーで暮らす」どうぞよろしくお願いします。

昨年末は3年ぶりにコロナの規制が緩んだので新年を家族揃って迎えられた方
も多かったことでしょう。
カナダは昨夏頃からどんどん規制緩和が進み、感染は広がっているにも関わらず
インフルエンザと同じような扱いとなり、マスク着用も病院内くらいで、バス
の中でさえ着用しなくても良い、全くコロナ以前と同様に戻っています。夫も私
も新年明けてすぐ5回目、変異株に対応したワクチン接種を済ませました。

タイトルを「静かな年明け」としたのは、年末年始、ご近所や親しい家族に次々
とコロナの陽性反応が出たため、集まることが出来なかったのです。みな風邪の
症状と一緒で、喉の痛み、微熱、嗅覚味覚がなくなる...で、一週間~10日後には
陰性になっていました。年配のご夫妻は感染しないように人混みも避けて気をつ
けていたにも関わらずクリスマスあたりに感染、症状は軽かったものの、臭覚が
戻らず困ったと話していました。一度も感染していない我々はもう希少価値的な
存在です。
        

日本から黒豆や数の子など買ってきたので、29日からお節を作り始めました。
最近は大根や牛蒡、里芋、蓮根といった食材は中国系マーケットで手に入るため
お煮しめも日本と同じように作ることができます。柚子はひとつ20ドルと少々
高いのですが、あの香りはやっぱりあると無いとでは大違いなので買いました。

紅白なます、お雑煮に添えて、後は果汁を絞って、皮は冷凍しました。
元旦はすましのお雑煮、2日目は京風の白味噌雑煮、3日目はもう普通にトースト
でした。お節は2人では減らないので5~6日まで食べ続けることになりました。

話は昨年に戻りますが、帰国した直後ロッキーは大寒波に襲われ、気温はー39℃ 
まで下がりました。そこまで寒くなると戸外へは出るのを躊躇してしまいました。
クリスマスにはー15℃まで上がって来て、年末年始はー5℃~0℃。こうなると
もう暖かくさえ感じました。
それ以来、ひと月以上雪も降らず気温も低い時でー10℃、太陽が出ると日中は5~
6℃まで上がったりでした。

あまりに雪が降らない日々が続いたのですが、このまま春になるって事はありえ
ないと思っていた矢先、やっぱりまた寒波がやってきました。今回はー30℃と
前回より少しマシでしたが、それでも一歩外に出ると髪の毛や眉毛まつ毛も凍り
つき顔を覆わないと大変でした。

寒すぎるとリフトに影響がでたりするのでスキー場はクローズ、ストームとかで
無い限り学校はお休みにはなりませんが、スクールバスが出ないので父兄が送迎
しなければなりませんでした。今回も徐々に気温は上がってきて、今日はやっと
日中と夕食後のウォーキングに出ることが出来ました。

クリスマス以後、雪が降らない日が続いたので湖の湖面に厚く張った氷の中にアイ
スバブルが見られると聞き、2時間ドライブしてアブラハム湖へ観に行きました。
アイスバブルとは、カナディアンロッキーのいくつかの湖で冬に見られる美しい
自然現象です。1年中湖底の植物から発生しているメタンガスが、湖面にたどり
着く前に凍り付いてできるもので、 白い無数の気泡が氷の中に閉じ込められた
様子が足元に広がり、素晴らしい景色を見せてくれていました。



1月最終の週末、やっとバンフの友人夫妻から声が掛かりポットラック「新年会」
に参加しました。シニア夫妻5組が揃い、去年の夏に戸外でBBQをして以来の集
いだったのでみんなで色々話が盛り上がりました。我々を含めて4組は昨秋日本
へ帰国していたので、全国旅行支援であちこち旅行をした事や、宿泊して良かっ
たところなど情報交換をしていたらあっという間に4時間経っていました。

今年は何も規制無しで世界中自由に旅行できるようになる事でしょう。
間もなくポルトガルや南米へ旅行に行く友人たちもいます。
行き先にもよるのかも知れませんが、横浜にいる従姉が4月下旬から5週間友人と
一緒にカナダに来たいと言うので早速航空券の手配をしました。そこで驚いたのが
航空運賃。ものすごく値上がっています。

コロナ前には1200~1500ドルだった日本カナダ往復が今回何と3700ドル!
と言われびっくり仰天でした。宿泊もどんどん値上がりしているようで、もう誰に
でも気軽にロッキーに遊びに来て!と言えない状況です。

新年早々、もうひとつ残念なニュースが飛び込んで来ました。
バンフ国立公園内の人気観光地「モレーンレイク」へは、今年から一般車両は行け
ないことになりました。旅行会社のツアーバンなどは直接湖の傍にある駐車場へ
行けますが、それ以外はハイウエイの脇に設けられた駐車場から公共の乗り物に乗
り換えて行くことになります。ハイキングに行くにも湖を観光するにもかなり不便
になるとローカルはがっかりしていますが、自然保護の為と言われればカマンしな
ければなりません。

今夏、また世界中からロッキーを訪れる人が増えれば、沈んでいた観光業界も活気
付き経済も回復してくることは喜ぶべきなのですが、ホテルの料金も軒並みコロナ
前の2倍に跳ね上がっている有様で、これから先どうなっていくのか、ちょっぴり
不安も感じています。

マカオにいる孫とも丸3年会えていないので、今年こそは会ってギュッとハグした
いのですが今秋には6年生になっているので、もう小2の可愛い坊やじゃ無くなって
いるのだろうと覚悟しています。きっともう手は繋いでくれないでしょう...
それでも、会える日を待ち望んでいます。

毎年お正月に誓う「Resolutions」今年はポレポレで行く事に。無理せずマイペース
で過ごし、元気なうちに行って見たいところへ行くようにプランしてゆきましょう!
と夫と話しています。まず手始めに「寒い時期に暖かい処へエスケープ!」を実行に
移すことにしました。

実を言えば去年のうちに密かにプランを始め、ほぼ手配が整ったところで夫に告白。
冬はスキー三昧の夫なので、ちょっと抵抗するかと思っていたら、意外とすんなり
賛同してくれて、一緒にYoutubeなど見て現地でのプランを考えてくれています  

ではまた来月!
お元気でお過ごしください。