カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

黄葉の季節

2016-09-16 00:26:30 | 出たっきり邦人・メールマガジン

〓カナダ・アルバータ州カナディアンロッキー発〓


カナディアンロッキーで暮らす

No.75

☆★☆★ 黄葉の季節 ☆★☆★

昨日は9月15日、中秋の名月はご覧になれましたでしょうか?
カナディアンロッキーでも、大きな月が雪を被った山々を照らし、
心和ませてくれています。本当の満月は明日17日だそうですが、
すでにまん丸に見えています。

日本も徐々に気温が下がり、しのぎやすい季節を迎えていることと
思いますがこちらは8月下旬から黄葉が始まり、今まさに秋真っ最中!
先週末は夜半から雨が降り、一夜明けたらお山の頂上付近はすっぽり
雪を被っていて、わぁ~きれい!と声が出るほど、美しい姿を見せて
くれました。

今週は月曜日と水曜日にゴルフを楽しみましたが、気温は18℃、
快晴の中でプレーしながら周囲の景色を眺めて、爽快な気分を味
わいました。
明け方の気温はすでに2~3℃まで下がることもあり、朝起きる
と家中で温風が出ていることが多くなりました。お陰で年中薄手の
ダウンの掛布団のまま快適に過ごせます。
また、日本にいたときのように「衣替え」という習慣もなくなり、
家の中でウールのセーターを着ていることもなくなり、とうとう
処分してしまいました。
11月~2月は外気温がマイナス10℃以下になることもある
ロッキーですが、ガレージから車を出してマーケットにお買い物
に行くときなども、極寒の外を歩くのはほんの1分くらいなので、
ダウンジャケットと防寒靴があれば、中は半そでTシャツとジー
ンズで過ごせます。

毎年秋に日本に帰国することが多いのですが、一番驚くことは、
まだそれほど寒くもないのに、ファッショナブルな装いで毛皮付
きのブーツやコートを着ている人が多いこと。電車やバスで移動
中に携帯電話でメールをしている人が多いこと。まあ、これは
NYCやバンクーバーに行ったときにも感じるので、世界的傾向
なのかもしれませんね。

かくいう私も、たまに依存症っぽくなっていることもあり、世の
中からインターネットが消えたら、この山奥の暮らしの中で隔離
されたような状態になってしまい、果たして生きて行けるかどう
か、自信がありません。
日本とマカオにいる孫といつでも顔を見ながらおしゃべりができ
ることで、お互いを身近に感じることができる今の時代って、
素晴らしいと思っています。

今秋は東部のメープルの紅葉も早いようで、ナイアガラとロッキー
観光のツアー客をバンフでたくさん見かけます。そのほとんどは
韓国、中国、台湾、シンガポールといったアジアからの方々の
ようで、日本の方は昔の10分の一以下…とお聞きしています。
そういえば、私たちが移住してきたばかりの10年前は、レイク
ルイーズのスキーロッジで日本人のグループをお見掛けすることが
あったのですが、最近はほとんど見かけません。全般的にスキー
人口が減っているのは、ちょっと寂しいことです。

さてさて、我が家の秋の恒例行事は「松茸狩り」。
2年続きでハックルベリーが大不作だったし、8月に雨が少なか
ったこともあって、いつも欠かさず出かけている人たちの間では、
今年は不作じゃないかという噂が流れています。ここ3年続いて、
かなり収穫できていたので、今秋も期待はしていますが、自然
相手ですから…。

来月早々、バンフにあるアルバータ大学のアートセンター
(Banff Centre)で日本のご紹介をさせて戴く機会
があります。立派なコンサートホールや宿泊施設を持ち、世界中
から音楽や芸術のスペシャリストが集まるところなので、職員の
方々もいろんな国の文化に興味があるということで、ご紹介させ
ていただくことになりました。英語のスピーチもしなければなら
ず、かなりプレッシャーですが…できるだけ自分の言葉で伝えて
みようと、原稿作成中です。


では、また来月!
お元気でお過ごしください。



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