No.119
こんにちは、いかがお過ごしですか?
九州南部の水害、都心のCOVID-19感染拡大のニュースに先の見えない状況
を危惧する日々をお過ごしのこととお察ししています。
ロッキーは日中の気温が25℃になる日も出てきて、やっと夏がやってきま
した。6月~7月に入って適度な雨量があり、山火事も起こっていないので
快晴の日の青空はとてもクリアで気持ちよく過ごせています。
アルバータ州、いまだ感染者は出ているのですが、海外からの帰国者の検疫で
陽性反応が出たケースなどで、今のところ減少傾向です。
注意勧告レベルはまた一つ下がり、レストラン、カフェやパブ、図書館や屋内
でのアクティビティー(例・ボルダリング、ヨガやジム、プールなどの施設)
がSocial Distanceを保つ条件で再開されました。
州営、国営のキャンプサイトも6月半ばに再開していますが、州をまたいでの
利用はまだ許されていません。一方、ホテルや民営のキャンプサイトについて
はオーナーの責任において、Social Distanceと消毒が完璧にできれば、再開
可となり、こちらなら州を越えて移動の場合も利用できます。
3月半ばに外出自粛勧告が出され、計画していた4月上旬のオレゴン旅行は
やむなくキャンセル、カナダとUSの国境は今現在も閉じられたままなので
7月末~8月初めの恒例モンタナ・ハックルベリー摘みのドライブ旅行もでき
なくなっています。そんな中カナダ国内で州をまたいでの移動が緩和された
ので、友人の誘いもあり、隣のBC州へドライブ旅行に出かけることにしました。
ホテル滞在はエレベーターの利用、食事に出かけるなど、人との接触が多くな
るので、独立した建物やキッチン付のスイートを借りることのできるAir B&Bを
予約をし、先月末から先週末まで2週間、ゆっくりとドライブ旅をしました。
もちろん3蜜を避け、旅先はできるだけ人が少ない田舎町を選んで…。
キャンモアからTrans Canada Highway(国道1号線)をまっすぐ西へ進み
冬はスキー、夏はバイクコースが充実しているウイスラーに1週間宿泊。4月
までバンフ在住だった夫妻が暮らすペンバートン(ウイスラーから30分)を
訪ね、一緒にいちご狩りやハイキングを楽しみました。予約した宿泊施設は
フルキッチン付の広々したバケーションコンドだったので、別荘にいるように
のんびり過ごしながら、簡単なトレイルを選んでハイキングを楽しみました。
BC州の森にはロッキーでは見られないような大樹が多く、雰囲気が違うトレイ
ルを歩くのはとても新鮮でした。いくつかのトレイルの奥には滝があり、マイ
ナスイオンもしっかり浴びました。途中で見つけたベリーはハックルベリーと
よく似ていて、ちょうど熟し始めていたので少し摘んで帰り、調べてみると
やはりハックルベリーでした!Brandywineというおかしな名前の滝で、翌日は
ちゃんとベリーを入れる容器をもって出かけ、500gほど積んで帰りました。
農園で採った苺は完熟だったので大粒は食後に戴き、小粒はコンドのキッチン
で、ハックルベリーと共に全てジャムにして持ち帰りました。
予定ではウイスラーから40分ほどバンクーバー寄りにある町スコーミッシュ
を訪ねてから帰る予定でしたが、せっかく1500kmも走ってきたのだから…
と、ウイスラーにいる間にビクトリアとナナイモで2泊づつ宿泊予約を取り2
フェリーでバンクーバー島へ渡りました。全走行距離3800km!全て夫が
運転してくれて大感謝です。2年ぶりのブッチャートガーデン、相変わらず
手入れの行き届いた庭園で、何度訪ねても私の一番好きな処です。
ビクトリアは4回目ですが、3回ともフライトだったので今回初めてのフェリー
体験でした。運転し慣れた車で荷物も載せたまま動けるのはとても快適でした。
宿泊は行き帰り片道900kmを一気に走るのは大変過ぎるので一泊づつクレジ
ットカードポイントで泊まれるマリオット系ホテルを利用した以外、全てキッチ
ン付の物件だったので簡単な調理もしましたし、お寿司、中華、エスニックなど
のテイクアウトも適当に利用しました。デリバリーやテイクアウトもしながら
すでに店内やテラスでの食事ができるお店が増えていたのと、スーパーマーケット
も完全な品揃えで開いているので、食事に困ることはありませんでした。
驚いたのは、ビクトリアにバンクーバーで有名な日本食材が揃ったスーパーマー
ケットの支店ができていた事。そこにはテイクアウトできるお弁当やお寿司も
沢山あり、早速行ってみると、長い行列が出来ていました。店内に入れる人数を
制限しているためと、お昼前だったのでお弁当目当てのカナディアンも多く見
かけました。ここはマスクがないと入店できませんでした。
ナナイモは初めてでした。港町で瀬戸内海のように小さな島が点在していて
一番近いNewcastle Island島は30分おきに出るボートで5分で渡れます。
島全体が州立海洋公園に指定されていて、苔むした大樹の続く林道や海辺沿い
のトレイルを歩き野生のシカにも出会いました。
ナナイモからフェリーでバンクーバーに着くので、最終日は日本食材のスーパー
マーケット本店に寄って、カルガリーでは入手出来ない調味料など買い込ました。
ここには京都でずっと使っていた千鳥酢も手に入るのです。帰国のたびに買って
はいますが、ガラス瓶なので重いのと今度はいつ日本に行けるのかわからない
状況なので、900mlを3本確保しました。夫はDAISOに寄りたいというので
行ってみましたが、日本から商品が届かないのか、前回来た時(4年前)に比べ
ると品薄であまり収穫はなかったようです。きれいなモールだったので、韓国
料理店でランチして、一路ケロウナへ。
一泊して翌日はレベルストークという町に寄り、うわさに聞いていたハックル
ベリーが取れるという場所探し。インフォメーションセンターで聞き込みした
ところ、職員の一人がキャンプサイトで見かけるというので行ってみました。
なんと、そのキャンプサイトに向かう途中の道路脇ですでに紫色の実をつけた
低木を見つけて近寄ってみると、そこら中でベリーが実をつけているではあり
ませんか!夫も私も一気にテンションが上がって、早速摘み始めました。
2時間でかなりの量(帰って計ったら1Kg程ありました)摘み取れたのでとり
あえず今回は帰路でもあり切り上げて、一気に5時間ドライブでキャンモアに
20時到着。夏至から3週間経ちますが、まだ日暮れは10時半なので明るく
自宅で久しぶりに、冷凍保存しておいたお惣菜などで晩ご飯を済ませたら、や
っぱり我が家は落ち着くなぁ...と実感しました。
観葉植物やハンギングフラワー、紫蘇、トマト、バジルの鉢植えの水遣りを
お隣さんにお願いしていたんですが、留守中なんとハンギングのお花の真ん
中にロビンが巣を作り、どうやら卵を温めているようでした。お隣さんは
1週間前に巣があることに気づき、それからはそ~と水遣りをしてくれて
いました。
帰宅してから1週間、夫も私も巣にお水が掛からないように注意して、毎日
夕方お水遣りを続けています。デッキに出ると鳥はいったん飛び立ちますが
すぐ近くの樹に止まっています。夫が一度鳥がいないのに気づき、急いで巣
の中を写真に撮ったところ、小さな青色の卵が4個ありました。ロビンは
ロッキーでは珍しくなく、鳩より一回り小さいくらいの鳥で、民家に近い
ところにも巣を作ると聞いてはいましたが、まさかうちのお花のバスケット
の中だなんて。そこを選んでくれたのは嬉しいのですが、これから無事に雛
が生まれて育って行ってくれるのかと、ちょっぴりドキドキ、ハラハラして
います。
閑なので、窓越しでデッキに吊ってあるバスケットの巣をよ~く観察して
いると、ロビンは夫婦で交代で卵を温めています。オスは少し体が大きい
ので尾っぽが巣からかなりはみ出ますが、メスは一回り小さいので、尾っ
ぽは少ししかはみ出ていません。それで今どちらが卵を抱いてるのかが
わかります。巣にいない方は近くのナナカマドの樹に止まって様子を見て
いるので、強~い夫婦愛を感じます。
コロナウイルス感染の話題ばかりだったここ数か月でしたが、次回は巣の
中で無事雛が育っているというご報告ができることを願っています。