カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

カナダ移住10年の節目

2016-01-22 00:21:59 | 出たっきり邦人・メールマガジン


      〓カナダ・アルバータ州カナディアンロッキー発〓

       
     『My スロ-ライフ in カナディアンロッキー』by Junko
                      
                      
                  NO.67        

                                                                 

           ☆★☆★カナダ移住10年の節目☆★☆★ 


2016年、始まりましたね。

16時間の時差があるのですが、大みその夜はTVジャパンで「紅白歌合戦」を観て
ちょうど日付が変わるころダウンタウンの公園で上がる恒例の花火を見て(寒い
ので窓辺からですけど)休みました。

今年は、2006年4月にカナディアンロッキーに住み始めて丸10年を迎える、記念
すべき年です。
5年ごとに更新が義務づけられているPermanent Residence(永住権)カードも、2度
目の更新が近づいています。在住3年経てば、いつでもカナダの国籍を取得できる
のですが、そうなると日本国籍は捨てなければならず…まだ結論は出せないまま
です。

元日は、車で40分走り、カナナスキス地区の山奥に出かけ、ちょっと平らな山の
稜線からの「ご来光」(今年は8:45)を撮るという夫にお付き合い。お陰でほん
の数分ですが、日の出前だけ見ることができる濃~いオレンジ色の朝焼けと、その
直後に神々しい輝きを放ちながら現れる「初日の出」を満喫することができました。

帰宅してから、ゆっくりと元旦を祝いました。
去年は乳がんが見つかり、日本でお正月を迎えたのですが、7日に入院、翌日手術と
お正月気分に浸れない状況だったので、今年は誰もお招きせず、夫と二人でとにかく
今の平穏をしみじみ味わって、のんびり過ごそう、と決めていました。

「お雑煮」「おせち」は、日本の黒豆と、地元で揃う材料(数の子、ゴボウ、大根
里芋、紅白かまぼこなど手に入りました)だけですが、何とか格好がつくものを
こしらえ「お屠蘇」も用意して「今年も元気で過ごせるように!」と朱杯を交わし
ました。
お雑煮、京都暮らしの時は白みそ仕立でしたが、今は夫の好みに合わせて「お澄し」
です。2日目には私だけ白みそのお雑煮を戴きました。

年末年始、カナディアンロッキーは快晴が続き、外気温は毎朝マイナス20℃でしたが
家の中はトイレの中まで暖かく、長い冬を肩の凝らない軽装で過ごせることは本当に
ありがたいとつくづく感じます。
もちろん、散歩など外出するときは手袋と帽子は必須アイテム、分厚いダウンコート
とマイナス50度まで耐えられるという2重構造の長靴姿ですが、スーパーに買い出し
に行く時などは、車もヒーターの効いたガレージから出すので、軽いダウンコートを
着るだけ。

今では日本もセントラルヒーティングシステムのおうちが増えているので、カナダと
同じかもしれませんが、暖房費の節約と安全のため、外出時は暖房を切って出かける
おうちも多いと思います。ロッキーでは、温度を一定に保っても、暖房費は日本で一
軒家を持っていたころの1/3~1/4。他の物価の高さに比較してみると、ここだけは
かなり助かるところです。

先日、スーパーでカット済でパックに入ったスイカを買ってきました。
暖かい暖炉の前で冷たいスイカを美味しそうに食べている私に、夫(彼はスイカが
嫌いで食べません)が、「日本じゃいくら家の中が暖かいにしても、真冬にスイカ
は食べないよな~」と…
スーパーのフルーツコーナーにはいつでも丸ごとスイカやカット済のスイカがあるの
で、カナダ暮らしも10年となると、いつの間にか季節感なく買って食べている自分が
いました。カナダのスーパーにある生鮮食料品、冷凍食品のほとんどはアメリカから
で南米産の食品も多く、日本に比べると、季節感が薄れそうです。「旬」の食べ物と
いうのが、わかりにくい感じです。

それでも、間もなくスーパーにセヴィル・オレンジ(Seville Orange)が出始めます。
これはイギリス人の大好物、オレンジマーマレードを作るためだけに使われる特別の
オレンジで、苦いだけで全く食べられた代物ではないのですが…皮をきれいに処理し
て、ジュースを絞って一緒に煮ると、美しく透明感のある美味しい「マーマレード」
に変身するのです。

もう6,7年前になりますが、イギリス人のおばあさんに直接教わったというレシピ
を、日本人の友達から教わって以来、毎年作っているのですが、昨年は春先まで
日本で、作ることができませんでした。おまけに、毎夏欠かさずモンタナに採りに
出かけていたハックルベリーも干ばつで大凶作、出かけるのを諦めた年だったので
今年はマーマレード作りと、ハックルベリーピッキング(ジャムにします)に関して
かなり気合が入っています。

昨秋、マツタケはまずまず例年通りの収穫があり、今年もどうか、BC州へ松茸狩りを
楽しみに出かけることができますように…と、近くに神社があれば、祈願に行きたい
ところです。

カナダ暮らしの楽しみは、ほとんどが大自然の恵みから戴いていることなので、ます
ます地球温暖化が進んだり、世界各地で今までにない自然災害が次々に起こってい
ることを思うと、他人事ではないと危惧しています。

今年はどんな一年になるのか…今のところは特に大きなイベントの予定はありません
が、夫がそろそろ車を買い替えると言っているので、新しい車をゲットしたら、ちょ
っと遠くへドライブ旅行したいと思っています。

新年早々、9日~15日は、サンフランシスコとNYCへ出かけてきました。
NYCでは、12月に出た邦を卒業されたKenさんに会う機会もあり、短い滞在でしたが
大変充実した」時間が持てたことなど、また次次号でご紹介したいと思います。

ではまた2月にお目に掛りましょう、お元気でお過ごしください!



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