カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

鮭の遡上と松茸狩り&温泉

2010-11-05 16:39:44 | 出たっきり邦人・メールマガジン


        
        〓カナダ・カナディアンロッキー発〓

         『My スロ-ライフ 』 by Junko


               ・・・9・・・  

       ☆★☆★鮭の遡上と松茸狩り&温泉☆★☆★

こんにちわ!
先月、「鬼の撹乱」?とやらで、カナダに来て初めて風邪でダウン。
点滴で熱を下げ、安静にすること1週間で、何とか元気になりましたが
一時は、このまま逝っちゃうんじゃないかと、真剣に遺書を書こうとまで
考えましたが、しんどくってそれもできないまま、眠り続けて3日間…。
人間ってゲンキンなもので、元気になり始めると、物事をポジティブに
考えられるようになり、1週間後には遺書を書くなんてこともすっかり頭
の中から消えていました(笑)

体調はまだ回復期ではありましたが、「松茸狩りと温泉に行かない?」と
大型キャンピングカー(以下RVと表現する)を持つ友人夫妻に誘われ
「温泉!」に身体が反応(笑)今回は夫も一緒ということで、ラブも嬉し
そうです。

今回はみんな私の体調を気遣ってくれ、4泊5日でのんびり行きましょう
と、まず1泊目はBC州レベルストークの町外れにあるRVキャンプグラ
ンドを目指しトランツカナダHWをまっすぐ東へ。車の後方には車中とは
思えないほど立派なクイーンサイズのマスターベッドルームがあり、いつ
でも疲れたら横になれる…と思うと、気分がとても楽でした。

今年は10月に入ってもまだラーチ(カラマツ)やアプペンの黄葉が見られ
お天気も安定していたので、最高のドライブ日和が続き、実際は車窓から
景色を楽しむのに忙しく、眠っている暇はなく、その代わりに全員&2匹
揃って、毎晩10時には就寝でした(笑)

2日目、いよいよ『鮭の遡上』を見にサーモンアームと言う町へ1時間余り
ドライブ。
今年は60数年ぶりに大量の鮭の遡上が見られるとの前評判で、平日にも
拘らず家族連れや小学生の遠足のグループが大勢来ていました。

アダムスリーバー上流で生まれた鮭は川を下り太平洋へ出て3~7年回遊し
やがて生まれた川に戻り、子孫を残して死んで行く…
話には聞いていましたが、目前でその姿を見て、深く感動してしまいました。

何千何万という鮭の雌雄が川をさかのぼる内に、体は真っ赤に変色、川幅
いっぱいに広がって体をくねらせながら上流に向かって泳ぎ、やがて産卵
場所と定めたところで最後の力を振り絞り、メスが産卵すると同時にオスは
懸命に卵に向かって精子を掛けて行き…お互いの使命を果たした鮭たちは
やがて力尽き、真っ赤だった身体は見る間に色褪せ、生涯を終える…。
大量の屍骸が浮かぶ上流の浅瀬を、使命を果たすために次々と鮭たちが
懸命に進み行く姿を見たら、胸がじ~んと熱くなりました。

アダムスリバーに上がってくる鮭をよく見ると、頭としっぽの色は変わって
おらず、身体の部分だけが真っ赤になっていることを発見。赤く色を変える
のは『紅鮭』だからだそうで、他の鮭はそのまま体の色は変わらないとか。
日本では東北や北海道の一部の川でも『鮭の遡上』を見ることが出来るそう
ですが、真っ赤な鮭の遡上はここでしか見られない!と言うのことで、生涯
忘れられない程、インパクトのある貴重な体験となりました。

さて、カナダの松茸ですが、ちょっと色白なれど香りは強い!
BC州のナクスプが産地として有名で、採れた松茸は業者が買い付けほとんど
が日本へ空輸されているようです。
ナクスプには天然温泉が湧き、カナディアンにも人気のリゾート地。
このシーズンになると近くに住む日本人は大挙してナクスプへ向かいます(笑)

3日目と4日目はナクスプ温泉のRVキャンプサイトで過ごし、3日目に森に
入りやっと一人1本づつ見つけた松茸の話を、キャンプサイトに隣接する温泉館
の従業員にしたところ、後で彼がビニール袋を提げてキャンプサイトに来て…
『これは傘が開きすぎて売り物にならないが採りたてなので、よかったら食べ
てくれるかい』と立派な松茸がたくさん入ったビニール袋を差し出してくれた
のには驚きました。彼らはほとんど松茸は食べないとか…。

幸い?キャンプサイトにいた日本人は私達だけでしたので、お裾分けしたくて
もできない状況の中、早速『マツタケご飯』を炊き、残りは即席で佃煮に。
4人で松茸三昧の夕食を心ゆくまで楽しんだのでした。

4日目、従業員のおじさんの教えてもらった場所へ出かけてみると、2時間ほど
でひとり10本以上の収穫!後で知りましたが、今年は大豊作の年だったとか。

その日の夕食は言うまでもなく「焼きマツタケ」!日本なら、周囲でキャンプする
人たちとも自然の恩恵を分かち合うところですが…カナディアンは全く松茸には
興味がなさそうなので、代わりに我々は10年分くらい戴きました(笑)

ナクスプへは、トランツカナダハイウエイのレベルストークから国道23号線へ。
川のように細長いアローレイクに沿って南下して行きますが、23号線は途中
2ヶ所、レイクをフェリーで渡る珍しい国道で、どんなに大きなタンクローリー
でもフェリーに乗ることが出来ますが…日本なら当然橋が掛っているような川幅
なのに、フェリーと言うと聞こえは良いのですが、どう見たって大型の筏船。
なんとも日本の常識では考えられない、のんびりしたカナダらしい国道事情です。

ナクスプ温泉ですが、冷泉ではなく、かなり熱い天然ラジウム温泉が湧いている
ので、実際3日間、朝晩入浴して…体中がすべすべ&艶やかに!
カサカサだったカカトの部分までツルツルに~!これほどの温泉効果だとは…
体調もすっかり良くなり、またワインが美味しくいただけるようになりました(笑)

ロッキーでは、明日(11/5)からレイクリーズのゲレンデがオープンします。
次の週はサンシャインビレッジ、続いてノーケイやナキスカがオープン…。
ところが、現時点で下界には全く雪がありません。でも気温はどんどん下がって
いるので、お山ではスノーメーカーをフル稼働でコース造りをしているそうです。
来週は、初すべり、楽しみです!

来月の配信(12/7)ですが、日本滞在中になります。
最近すっかりカナディアンナイズドされた私の日本訪問記にするか、それとも
3日間一人旅をするマカオ訪問記にするか…乞うご期待~♪


Junko@カナディアンロッキー


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