カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

Canadian Rockyの年末年始

2021-01-29 06:21:45 | 出たっきり邦人・メールマガジン

No.204

こんにちは、いかがお過ごしですか?
令和3年が始まり、あっという間にひと月が過ぎようとしています。
本年もこの「カナディアンロッキーで暮らす」で海外移住生活のあれこれを
綴ってまいりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

新しい年が始まっても、COVID-19の話題になってしまうのですが…
先週ニュージーランドTamakiさんの投稿内容を羨ましく思いました。
あちらはすっかり普段どおりの生活ができている!ジャシンダ・アーダーン
首相の決断力&行動力、規制をしっかり守った国民、素晴らしい結果ですね。

残念ながらカナダ全体で言えば、まだまだコロナ感染者数が減らない状況です。
アルバータ州は昨年12月13日から再びロックダウンに入ったままです。
幸い私の暮らすカナディアンロッキーでは、ここ10日ほど新しい感染患者は
出ていないのですが、レストラン、カフェは全てテイクアウトのみで営業。
パブも休業。図書館、プールやジムも閉まったまま。ありがたいことに食料品
や薬局は通常どおり営業され、品不足もありませんので、それほど不自由は
感じませんがクリスマスもお正月も、だれもお招きできず、夫婦二人っきりで
過ごすなんてカナダに来てから初めてでした。

1月21日からほんの少し規制緩和がなされ、屋外では10人までの集会が
許されるようになりましたが、外気温が-10℃〜15℃ですから、屋外で
アクティビティが一緒にできる、という感じです。屋内ではまだ家族以外の
人との交流は避けなければなりません。独り暮らしの人は2名まで来訪者が
許されますがその2名は常に同じ人であること、色んな人が出入りすること
は禁止されています。夫も私も、毎日できるだけ欠かさず1万歩〜1万5千
歩のウォーキング(日中と夕食後)を続けています。

今シーズンは夫の誘いに乗ってダウンヒルスキーも4年ぶりに再開。11月
から週1、2回出かけて怪我をしないように気を付けて楽しんでいたのですが
12月17日にカルガリーで白内障の専門医の検診があり、そこでなんと予想
外の事が起こりました。翌日オペをけることになったのです。ドタキャンした
人がいたのでしょうか?!

通常、オペの予約を取るのに2〜3ケ月かかるのですが、ドクターに白内障
と一緒に網膜前膜の剥離手術もやりましょう!飛蚊症が出ているようだから
と言われ、心の準備がまだ…などとは言えず、即承諾しました。今回は15分
ほどで終わる白内障のオペだし、自分だけでもドクターの英語が理解できると
思い医療通訳の予約はしていませんでしたが、ドクターは検査で撮った画像を
示しながらゆっくり説明してくださったので、特に不安はありませんでした。

翌朝8時半に眼科の日帰り手術専門の病棟に入り、オペを終えて1時間安静の
後、病院を出たのが4時半過ぎ。外はもう薄暗くなっていました。オペ自体は
1時間足らずと聞いていたので、勝手にお昼過ぎには終わるだろうと思ってい
た夫は午後2時過ぎても終わったという連絡が来ないので心配になって、電話
で様子を聞いてくれたようでした。私はその頃やっとオペ室に入り、麻酔医
から静脈内鎮静剤を投与されていました。お陰で恐怖心は薄れ、痛みもなく
心穏やかにオペを受けることができました。

オペの翌日も診察を受けにカルガリーに行き、夫は3日間片道1時間半のドラ
イブ3往復で疲れたと思います。私も数日左目に眼帯で不自由生活。危なくて
料理もできずでしたが、お隣さんから3日間お昼と夜のお食事が届き、本当に
助かりました。我が家のお隣さん、実は息子夫婦とほぼ同年代の日本人のご家
族で時々7歳と4歳のお子さんを預かったりするので、こんな時は頼ってくだ
さい!とありがたいオファーでした。

視力が戻るまで6週間ほどかかると言われ、まだはっきり見えるまでにはなって
いませんが、オペした左目で見ると視界全体が明るいのです。白内障はそれほど
進んでいないと言われてる右目だけで見ると視界は少し黄色っぽく見える気が
して、その違和感があまり心地よくありません。

右目もオペしてほしいと、次の診察で訴えてみようかと思っていますが…アル
バータ州では医療費は基本個人負担ゼロです。その代わり軽症だとオペをして
もらえないこともあります。病状の進行具合は定期健診でチェックしてもらえ
ますが、日本よりなんでも対処は遅めかもしれません。
緊急オペはもちろん優先され、時によってはヘリで専門病院へ搬送も無料です。

カナダの医療で特筆すべきは、医療通訳制度の充実です。予約すれば無料で
ドクターの説明をすべて訳してくれ、こちらの質問もきちんと伝えてくれた
お陰で、以前乳がんが見つかった時は自分の状態が明確に理解できて本当に
大助かりでした。

 

さて、今年の節分は2月3日ではなく、2月2日なんだそうですね。当日
は恵方巻を南南東に向かって食べようと思い、先日太巻き寿司の練習をしま
した。以前から何度も作る機会はあったのですが、なかなか具が真ん中にな
らず気になっていました。今回試してみたら、やっと真ん中に収まってくれ
ました。やっぱり回数を重ねれば、段々上手になるのですね。

立春を過ぎると日が長くなっていくのが実感できて、気分も上向いてきます。
今年の春こそ、どこかで桜を見たいと思っているのですが、日本に帰れるか
どうか今のところ全く予定が立ちません。帰国が難しいなら、せめてバンク
ーバーで八重桜を見たい…と思ったりしています。

海外生活をしていても、日本人として季節感を大事にしたいと思う今日この
頃です。