カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

Happy Holidays Season

2018-12-21 03:00:39 | 出たっきり邦人・メールマガジン
   NO.101


師走も第3週ですね、いかがお過ごしですか?
暖冬なのか、まだロッキーの麓の町々に雪は積もっておらず、お陰で毎日
家のすぐそばから始まる5.5kmのトレイルを歩いてダウンタウンまで出かけ
ついでにお買い物も済ませ、帰路は登り坂が多くかなり大変なので、キャン
モアの町を巡回運行しているバスに乗って帰ります。

シニア料金は1ドル、一般は2ドル、朝夕は30分毎、日中夜間は1時間に
一本、というまるっきり田舎のバスですが、ベターザンナッシング!
ダウンタウンでバンフ行きのバスと連絡しているので便利です。特に冬季は
乗用車より大型バスの方が安全な気がしてバンフ往復もよく利用しています。
こちらはシニア3ドル、一般6ドル。お得な回数券、定期券もあります。
何より最近バンフは外部からの車が増えて、オフィスの近くで駐車スペース
確保が大変になってきているため、通勤に利用する人たちも増えています。

カナダは移民の国なので、クリスマスをお祝いしない人々も大勢います。
またユダヤ教徒にメリークリスマスということは大変失礼にあたるそうで
最近では差し障りないHappy Holidays という表現をするのが一般的です。

でも、クリスマスが近づくと何となく町全体がイルミネ─ションなどで賑や
かに飾られ、ほとんどのお店がホリデーセールを始めるので、時間があると
ついついお店をのぞきながらそぞろ歩いて、パーティーや食事会にお呼ばれ
した時用にと、プレゼントを買ったり、結構時間を費やしてしまいます。

年賀状の代わりはクリスマスカード。カナダに移住してはや12年経ち
最近ではかなりの枚数を送るため、クリスマスが終わった後だと半額から
75%引きになるので、翌年用のカードを買っておくことにしています。

もちろんクリスマスカードにはお年玉の抽選はついていませんが、代わりに
クリスマス翌日26日の「Boxing Day」があります。
語源の由来はスポーツのボクシングではなく、クリスマス翌日にプレゼント
の「箱」を開けるところからきた説、その昔クリスマスも働かなくてはいけ
ない召使いや従業員の為に、雇い主が翌日彼らに休暇を取らせ、プレゼント
の入った箱を渡したところからという説、教会で貧しい人たちのために集め
られたクリスマス献金の箱を開けて配ることからきたとの説もあるようです。

カナダではクリスマスの翌日は必ず「Boxing Day Sale」があり、いつもは
手の届かない商品が半額になったり、1年中で一番安く買えるセールの日と
言っても過言ではありません。新聞広告などを見て、開店前に長蛇の列が
できるのは日本の新年初売りの「福袋」と同じですが、違うのは買いたい
ものが明確なところです。

よく似たセールで、11月末に行われる「Black Friday」があります。
こちらも新聞やチラシで宣伝され、クリスマスプレゼントや冬の衣類、電化
製品などかなりお安く買えるので、皆さんしっかりチェックしています。

私もかつて、郵便受けに入っていた広告を見て、ずっと欲しかったキッチン
エイドのスタンドミキサーが日ごろの価格の40%引きで買えると知り、長蛇
の列を覚悟してオープン前にバンフにあるお店に行ったところ、ほとんど人
が並んでおらず肩透かし…その上、ちょっと信じられなかったことは、入り口
で200ドル以上の物だとセール価格から40ドル引きしてくれるクーポン
までもらい、憧れの品がさらにお安く買えたことに大喜びしました。

最近は「断捨離」を強く意識し始め、物を買わない、増やさないことを心掛け
ているため、ボクシングデーセールへの関心が薄れつつあります。
本や雑誌もすぐに溜まってしまうので、今はiOS の有料アプリを利用して読む
ようにしています。当初ペーパーレスは味気ない、という思いもあったのです
が、慣れてくると気にならなくなってきました。それより、以前は限定して
買っていた料理雑誌ですが、アプリを通してだと、日本で発行されている全て
の料理雑誌に目を通すことができるのでお陰で沢山の料理アイデアをもらって
います。

カナダにいると西暦表示なので実感がわきませんでしたが、日本ではよく
「平成最後…」という言葉を耳にしました。
皆さまも、平成最後の年末を年始を、どうぞお元気でお過ごしください。

来年も「カナディアンロッキーで暮らす」を宜しくお願い致します。