カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

大騒ぎ!小5男子、海外ふたり旅

2014-03-28 17:15:21 | 出たっきり邦人・メールマガジン


        〓カナダ・アルバータ州カナディアンロッキー発〓

       
      『My スロ-ライフ in カナディアンロッキー』by Junko
                      
                No.48


     ☆★☆★ 大騒ぎ!小5男子、海外ふたり旅 ☆★☆★


こんにちわ!
カナディアンロッキーも、三寒四温、じわじわと春に向かっています。
晴れて気温が上がった日には、冬の間は馴染みのなかった鳥の声が聞こえます。
アラスカ方面へ北上中の渡り鳥が、しばし羽を休めに立ち寄る季節になりました。

3~4週間という短期ですが、ボランティア・ガイドによるバードウォッチングが
開催され、朝8時~2時間ほど、バンフの湿地帯で、双眼鏡片手に、渡り鳥を求め
て歩きます。
見つけた鳥の名前、原産国、鳴き声や特徴など、専門家の丁寧な説明を聞きなが
ら観ると、今まで気にも留めなかった「鳴き声」にも、最近は敏感に反応するよ
うになってきました。

ロッキーは寒過ぎて桜の木が育たない為、桜で春を感じることができず残念です
が代わりに、トレイルにクロッカスの新芽が出たら「春が来た!」と思うように
しています。毎年だいたい4月第1~2週辺りです。


さて、本日のタイトルについて、ご説明しなければ!
日本(京都)にいる10歳の孫が、仲良しの同級生を誘い成田-カルガリー直行
便を利用して子供2人だけでロッキーに住む祖父母の元にやって来ることになっ
たのです。

きっかけは、今年のお正月。いつものように日本と17時間遅れでロッキーも
新年になり、恒例の新春初顔合わせ(笑)を、スカイプでしました。

昨年は、いつ家族揃ってカナダに遊びに来れるだろうね…という話題で終わって
いたのですが、今年、私は小4の孫に向かって「いつでもカナダに遊びにおいで
ね!」と直接声をかけました。
すると、シャイな彼は小声で「うん…」といった気がしますが、その後は20ヶ月
のやんちゃな妹に邪魔されてしまい、話はそれで終わりました。

2,3日経って、今度は京都からスカイプの呼び出しがかかりました。
ママからで「Soraが春休みにカナダに行きたいと言いだしたので、行かせても
いいでしょうか?」というので、夫も私も一瞬びっくり!でも、すぐに孫の決断
に大喜び!

更に詳しくママから話を聞いてみると、遠い外国に移住してしまい、年にたった
一度会えるだけの祖父母なのですが、とても親しみを覚えてくれて…
「カナダってどんなとこなん?」と、よく両親に聞いていたそうです。

私と話した後、直ぐにご近所に住む同級生で、同じサッカークラブ所属の親友に
「カナダへ一緒に行かへん?」と聞いたそうです。
その親友は、即答で「行く、行く!」だったとか(笑)
ご両親も、親友のSoraのおじいちゃんとおばあちゃんのところなら、ぜひ同行
させてやってほしいと、話しは直ぐにまとまりました。

子供から「カナダに行ってもいい?」と聞かれた親は、慌てたでしょうね(笑)
パパ(私の息子)は会社勤務で、忙しいポジションらしく、なかなか1週間の
お休みも取れないため、海外旅行はグアム4泊5日がやっとのようです。
家族でカナダなんて当分無理…ということで「ぜひ行ってくれば!」と快諾。

直ぐに日程を決め、成田-カルガリーの直行便を出しているエアカナダのチケッ
トを買い、子供のひとり旅をサポートしてくれるエアラインのサービスを利用
することで、出入国審査も一安心です。往復でひとり$200づつ費用は掛りますが
出国審査から離陸までと機上で、着陸後の入国審査からゲートまでのエスコート
がなければ、10歳の子供たちは到底カナダに来ることはできません。

しかし、いざ航空券を買おうと言う時、ちょっと問題が発生。
親も私たちも、関西(伊丹)から国内線で乗り継ぎして、成田から国際線とエス
コートしてもらえると思っていたのが、大きな間違いだったのです。
まず、子供だけでは国際線乗り継ぎ便の国内線には乗れない。国内旅行のひとり
旅なら子供だけでもOKなのだそうですが…。
エスコートしてくれるのは、あくまで国際線の部分だけ、なのだそうです。

困ったのは両方の親です。
まだ2歳前の妹がいるので、ママは成田まで送って行けないし、平日はパパも休め
ない。同行する友達の両親も、お仕事があって平日は東京に送って行けない…。
あれこれ考えて、結局、横浜にいる私の姉夫婦に助っ人を頼み、当日は京都から
新幹線で東京へ。そこから成田まで、大伯母さん夫婦に連れて行ってもらい
航空会社へ引き渡してもらうと言うことで落ち着きました。

後は、出発間際に風邪を引かないよう、体調管理して…と、のんびり構えていた
のですが…またまた間近になって、問題発生。

カナダから子供だけで日本の祖父母の元へ行かせた経験のある知人にこの話をした
らConsent Letterを持たせなければ、カナダに入国できないかも知れないと言わ
れました。
急ぎ大使館と航空会社にも問い合わせて、尋ねたところ、パスポートのように
義務付けられてはいないものの、弁護士の署名のある公式なものを作成して持た
せた方が入国の際、トラブルにならないという事がわかり、出発2週間前にバタ
バタと書類を整えました。

これで、17歳までにまた子供だけで来るようなことがあれば、次回は慌てなくて
も済むように、両方の親も私たちも、今回しっかりと学習しました。

そして、彼らは無事、カナダに到着しています!
たった10日間の短い滞在ですが、何もかもが初めての体験ですから、2人とも眼
を輝かせ何処へ連れて行っても、色んなものに興味を持ち、興奮の日々を送って
いるところです。

この体験が、彼らの将来にどう関わってくるのかはわかりませんが、カルチャー
ショックを受けて、彼らの中に何かが残り、大人になって、あの時カナダに行っ
てよかった!と思えることがあれば、嬉しいです。

長らく夫と2人だけの暮らしに慣れていましたが、急に4人分の食事を作っている
と、息子たちの食事作りに追われていた若かれし頃の日々を、思い出しました。
10日くらいなら大丈夫ですが、それ以上だと、ギブアップかもしれません(笑)


ではまた来月、どうぞお元気でお過ごしください。

Junko@カナディアンロッキーでした。



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