カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

 オーロラ大爆発!

2023-06-18 12:26:42 | 出たっきり邦人・メールマガジン

 

                    No.229

    

こんにちわ。
カナディアンロッキーも春めいてきました!
とはいえ、まだ側道のあちこちに解けきっていない雪(氷!)の塊が残っています。
今週に入りさすがに−10℃という日は無くなり、日中は5〜10℃になることもあり
来週には全て解けて、春告草クロッカスの新芽を見つけられそうです。

3月は何度もオーロラが現れ、そのうち2回は11時ごろから明け方の3−4時後ろまで
私の住むキャンモアでも夜空にゆらめく緑や青のオーロラカーテンを観ることが出来
ました。この辺りではほとんど赤い色は確認できませんが、カメラのレンズを通すと
なんと!赤い色も写り込んでいて、素晴らしいショットとなっていました。

今回のオーロラは広い範囲で観察できました。レイクルイーズからカルガリー方面で
写真を撮った人達が翌日のFacebookにきれいな画像をたくさんアップしていました。
自称フォトグラファーの夫も、毎日オーロラ指数を示すWEBサイトで確認を欠かさず
指数の高い日は人工の光が入らない場所に行き、カメラをセットしてその瞬間を待っ
ていました。もちろん空振りの日もありましたが、それでも先月は2度の大爆発があり
その夜(明け方)は興奮して帰宅、ベッドに入らず、すぐパソコンに向かって撮って
きた画像の編集に取り掛かっていたようです。

英語でオーロラは「ノーザンライツ(The Northern Lights)」。北部の光という意味
です。というのも北半球ではアラスカやカナダなどの北側で観測されることが多いため。
なので南半球では「サザンライツ(The Southern Lights)」といわれるそうです。
オーロラが観測できる南極やニュージーランドは南側だからで、日本語では北半球の
ものを「北極光」、南半球のものを「南極光」というのだそうです。





オーロラがなぜ現れるかというと、ちょっと調べて見たら…
太陽から吹きつける太陽風が地球とぶつかり上空の酸素や窒素などが刺激されて発光
する現象。大気中の原子や分子の種類によりオーロラの光の色は変わります。
また極地方の一部でしか観測できないのは、地球の磁力に太陽風のプラズマ粒子が引き
寄せられるため。
北極、南極はまるで磁石のN極、S極のようなもの。地球のまわりを、磁気圏という
磁場の流れが宇宙からくる宇宙線などから守っているが、太陽フレアなど太陽からの
影響が強いとプラズマ粒子が隙間から侵入してしまう。そして地球を守る最後の砦の
大気とぶつかるという仕組み。

なるほどね…と言いつつもイマイチよくわかっていない私ですが、この超自然現象を
目の当たりにする時にいつも感じることは…
「ちっぽけな自分が地球に産まれてこの瞬間に存在する不思議」です。

4月7日、カナディアンロッキーで暮らし始めた18回目の記念日でしたが、夫も私も
すっかりそのことを忘れていました。もう18年?なのか、まだ18年?なのか…
とりあえず、その間『もうここでは暮らせない!』と切実に感じたことはありません
でした。ただ一つ日本の「食」への憧れはいつも脳裏を離れず、カナダでも食生活は
日本そのものの我が家です。それも、最近はカルガリーまで出かければ結構いろいろ
日本の食材を手に入れることができるようになってきたことで、よりここでの暮らし
がしやすくなったと思います。

いよいよ5月8日から新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類に変更
され、ほぼ元通り海外へ自由に行けるようになりますね。私ごとで恐縮ですが、マカオ
で暮らす長男家族と今秋やっと4年ぶりに会えることになります。時々お嫁ちゃんが
孫の様子を画像と共に知らせてくれてはいましたが、小2だった彼がいまは小6!実際
に会ってこの手でハグしないとその成長ぶりを実感することはできません。今から会え
るその日を心待ちしています。

2月に2週間のハワイ旅行があり、その前後に自宅で「茶の湯」の集いを催す時間が
とれていなかったので、先日いつものメンバーに声を掛け、集まることが出来ました。
今回は「桜の茶会」と題して、掛け物、茶碗、生菓子など「桜尽くし」のうえ、皆さん
着物を着て茶の湯を楽しむをテーマにしました。




私たちの年代だと母親の用意してくれた着物をカナダへ持って来ているという方が多い

のですが、暮らしの中で着る機会が全くないままタンスの奥で眠っているというので

それを引っ張り出して持って来てもらい、幸い茶友の中にかつて着付け教室の先生を
していたという貴重な人がいるので、彼女に教えてもらいながら「着物を着て茶の湯」
を実行しました。私自身は、30歳代から月2回の茶の湯のお稽古に必ず着物で伺って
いたので、いつの間にか自己流でちゃんと着ることが出来るようになっていました。

着物を着るだけで背筋がピンッと伸びると、みなさん喜んでいました。
散らし寿司と碗ものを点心として用意、みんなで頂きながら歓談。午後からは立礼卓
で点前をして薄茶を楽しみました。「立礼卓」は‘06、日本を離れるときに夫が「畳の
部屋を造ってあげられないからリビングに置いて茶湯が楽しめるように」とプレゼント
してくれたもので、台が3つに分かれるので移動しやすく、あちこちで茶道のイベント
を頼まれるたびに大活躍しています。

その後、いまのタウンハウスに引っ越して、小さな部屋を4畳半の小間に改造、畳も
わざわざ日本から送ってもらい素敵な茶室ができたのですが…昨今は正座ができない人
が増えているので、ほとんど一人稽古の時に使うのみで、あとは立礼卓が大活躍です。

次回、カナディアンロッキーからの配信は6月2日の予定です。
どうぞお元気でお過ごしください。

Junko@Canadian Rocky