カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

スキーシーズン到来

2020-11-20 19:00:00 | 出たっきり邦人・メールマガジン

 No.203


こんにちは、いかがお過ごしですか?
今年は10月上旬まで暖かな日が多く、暖冬なのかと思いきや、ハロウィン直前
に里にも雪が降り、やっぱりいつも通りの冬がやって来ました。
11月7日オープン予定のスキーゲレンデは一部のコースが2週間前にオープン!
オープンを待ち望んでいた人たちは大喜びだったことでしょう。

 

私が暮らす地区はバンフ、キャンモア、周辺の小さな集落を含めてBow Valleyと
呼ばれています。この地区のハロウィン前のコロナ感染者数は一桁、軽症で完治
した人がほとんどで、久しくゼロ状態でした。
ところが、ハロウィンが終わって10日経った頃から、エドモントンやカルガリー
といった大都市での感染者数が激増。そしてBow Valley地区も急に24人感染と
発表があり、一部の幼稚園は父兄に感染者が出て、クラス閉鎖になっています。
まだ当分コロナ禍から抜け出せない状況が続くのかと思うと気が重い今日この頃
ですが、個人個人が最低限守れる感染の自己防衛&拡散防止はきっちりと実行
しなければと、気を引き締める時期でもあります。

NY郊外で暮らす友人はまだ気軽に外へ食事に出かけられないと言っています。
ラッキーなことに、Bow Valley、カルガリーも同じですが、レストランやカフェ
はSocial Distancing、2mの距離を保つ、とFace covering、入店時は手の消毒
マスク着用を守り、ほとんどがお店をオープンさせていて、我々も最近は予約を
して、デリバリーでは味わえない、お店で出来立ての美味しいお寿司が食べられ
るようになっています。夫と私は24時間一緒に過ごしているので、おしゃべり
しながら食事も戴きますが、友人同士の食事会などでは、食べるときはマスクを
外し、おしゃべりするときは着用と、より気遣いするよう求められています。

残念ながら、昨日悪いニュースが入ってきました。バンフにあるレストランの
スタッフに感染者が出たので、そこはすぐお店を閉めたそうです。そういった
お店がこれから増えないように祈るだけですが、感染しているのに症状がない
ので気付かず出歩いて知らず知らずのうちにウイルスをまき散らす、という
ケースが最も怖いので、人の往来の多いショッピングモール等に出かけること
を避けなければ…。クリスマスプレゼントは全てネット・ショッピングで済ま
せることになりそうです。

今秋は日本帰国も叶わず、かなりガッカリしましたが、夫から久しぶりに一緒に
ダウンヒルスキーに行こうよ!とシーズンパスをプレゼントされたので、3年間
のブランクがどう影響するのかわかりませんでしたが、重い腰を上げ、ゲレンデ
に出かけてみました。来年古希を迎える夫は、まだまだスピード感のある元気な
滑りっぷりで、お家でゴロゴロしているときとは全く別人!本当にスキー大好き
人間なんだなぁ、と再認識。

私は、丸3シーズンのブランクもあり、ドキドキしながらリフトに乗り、一本滑っ
ただけで、左足の内側に痛みが出てしまい、ギブアップ。新しいスキー靴が合わ
ないようで、古い靴に戻そうか、悩みましたが、右は新しい靴の方がフィットして
いるので、ギアのメンテナンスをしてくれるショップに持って行って何とか合わせ
てもらえないか聞いてみることにしました。元々上手ではないスキーですが、転ぶ
ことなく下まで滑り降りられてホットしました。

そこで分かったのですが、左足の内側の痛みが出たところは、土踏まずのちょっと
上の骨が出っ張っているではありませんか。右足の同じ部分はその出っ張りは全く
なく…人間の体は左右対称ではないんだ…と悲しい現実でした。

日本もGo To トラベルが始まり、相変わらず感染者は増えているようで心配ですが
徐々に元の生活に戻っているようですね。ここも同じで、コロナの影響でガラッと
変わった日常生活も、9月の新学期が始まった頃からかなり元に戻っています。
2~3週間に一度はBow Valleyでは揃わない食材を買いにカルガリーに出かけて
います。ついでに、お気に入りのお店でランチも楽しんでいます。このまま、再び
ロックダウンされないようにと、祈るばかりです。

ランチに立ち寄った和食レストランのちらし寿司

最近カルガリーに出かけると、韓国系のお店に日本の調味料や和食にも使える青物
など品揃えが充実してきたので必ず立ち寄っています。先月、また新たにもう一つ
韓国系マーケットが開店したというので、寄ってみました。こちらでは、今まで
買えなかった日本製のカレールーやだしパック、Kobe Beef(たぶんUS産)という
シールの貼られたパック入り薄切り肉も売られています。選択肢が増えることは
本当に嬉しいし、どこも同じ商品を扱うようになれば、消費者も値段に敏感になる
ことで、各店が競合し、価格を下げることに繋がれば良いのにと思っています。

最近の新しい変化としては、長らく閉まっていたキャンモア町営のアクティビティ
プレイスが施設の使用を通常に戻し、プール、アスレティック、クライミングウォ
ールが通常に近い形で使用できるようになりました。ただし密になるのを避ける為
総てのアクティビティはウェブから予約が必要です。ちょっと面倒ではありますが
更衣室やシャワー等も混雑せずに使えることは感染リスクを抑えるためにも必要な
ことなのですね。

話題を変えて…
ハロウィンではすっかりおなじみのカボチャ。今年は時間があったことでよくお菓子
やパンの気に入ったレシピを見つけるためにネットサーフィンをしていて、かわいい
かぼちゃパンのレシピに出会いました。パンは一度も勉強しておらず、全くの門外漢
でしたが、つい画像の可愛い形に魅せられ、チャレンジしてみました。見よう見まね
でしたが、幸いホームベーカリーがあったので、こねはマシンで、発酵、成型、2次
発酵と、レシピ通りに順を追って進めていくと…結果は、案外思い通りのパンに出来
上がり、ビギナーズラック?!と思いつつ、嬉しくて早速お子様のいるご近所にお裾
分けして、好評を得ました!



Facebookでかぼちゃパンの画像を紹介したところ、予想以上に反応があり、カルガリ
ーの知り合いから、我が家のもっちり食パンのマル秘レシピ&作り方をお教えします!
とメールが届きました。なんでも基礎から学ぶ!をモットーにしている私としては
このチャンスを逃しては!と、早速ご指南していただくことにしました。

先月の事、夫が雑誌の取材を受けることがあり、パン講師をしてくださるのは何と
その時カメラマンとして写真を撮ってくださった方です。取材の日は我が家で昼食
用に縁高弁当を用意していたので、取材記者の方と撮影班として来られた方と、和食
やお菓子作りについてもいろいろ話が弾み、Facebookで繋がっていたのです。

カメラの方は趣味がパン作り、当日は撮影助手として同行されていた奥様もお料理上手
で、発酵を待つ間にお洒落なランチを用意してくださり、手作りのパンやお菓子の画像
をスライドショウで拝見しながら、私の創作意欲がもりもりと湧いてきました。もっと
近くに住んでいたら一杯教えて戴けるのに、なんて、つい欲張ったことを考えてしまい
ました。その心が通じたのか、次回はチョコレートを生地に練り込んだパンを焼きまし
ょう!とお誘いがあり、嬉しい限りです!

コブサラダ

ピザトーストの真ん中は卵サンド


今回は同じ生地で1.5斤の角食とあんパン4つ、コッペパン4つが焼き上がり、総て
お持ち帰りさせていただきました。あんパンは型がなくても焼けるので、とりあえず
習った翌日にオサライのつもりで焼いてみたところ、結構上手に焼きあがりました。
工程を実際に見せて戴いたことで、生地の発酵具合や扱い方、要領がとてもよく分か
ったおかげです。



すっかり気を良くし、さっそくネットで角食バンの型を探して発注しました。ホーム
ベーカリーで山食は焼けますが、角食パンを焼くには蓋のある型が必要で、オーブン
で焼くのです。こちらで販売されている食パンはたいてい一本袋に入って売られて
いて全て薄切り。ですが、薄切りといっても、サンドイッチにするにはちょっと分厚く
て…なんとも中途半端な代物です。たまに厚切りパンが食べたくなっていたので、型
が到着したら早速角食を焼いて、夫と厚切りパンのトーストにバターをたっぷり塗って
食べよう!と楽しみにしています。

日本ではコンビニでも買える全く珍しくもない厚切りパンですが、Bow Valleyでは
買えないもののひとつなのです。日本では1パック50円以下で買える貝割れ菜も
こちらでは4.99ドル。最近エノキ茸は少しお安くなって2ドルくらいで買えます
し、セールの時は2つで2ドルってこともあります。一時中国産のゴボウがキャンモア
のスーパーに並んだ時期もあったのですが、いつの間にか売り場から消えています。
需要がなかったのでしょうか?我が家では欠かせない根菜なのですが。

日本からの食材や調味料を買うと、どうしてもエンゲル係数が高くなってしまうので
始めは気にして控えめにしていましたが、最近、ここでは他に贅沢することもないし
だったら体が欲する好きなものを食べることにしましょうと、開き直っています。
実際、映画、演奏会や展覧会といったお出掛けもないし、流行のファッションにも
すっかり興味がなくなり、代わりに、最近では夫婦二人分の食事作りを楽しむように
なりました。

気温がマイナス20℃になると、いつもならお友達をお招きしてよく「シャブシャブ・
ナイト」をするのですが、今冬は人が集まることはできるだけ避けるような自粛ムード
が漂っているので、どうなることやら…。

もはや言い尽くした言葉ですが、一日も早くいつもの生活に戻りたい!
帰国後2週間の自主隔離なしで日本へ入国できるようになってほしい!と、胸の内で
叫びながら、外面は粛々と、日々を過ごしている今日この頃です。