カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

春まぢか

2010-03-23 16:34:17 | 出たっきり邦人・メールマガジン


         〓カナダ・カナディアンロッキー発〓  

     
     『My スロ-ライフ in カナディアンロッキー』by Junko


              第3回

☆★☆★春まぢか☆★☆★



例年なら、まだ道路脇には除雪された雪が残って いるはずなのに…歩道も、その両
側にある茶色の芝生も、むき出しになり、しかも乾ききっています。
これって、まるで4月上旬のカナディアンロッ キーです、ホンマに。
もうかれこれひと月前から、徐々に気温が上が り…晴れると日中は15℃を越える日
もあり、それが週末ならば、元気なカナディアン達はこぞって半そで半パン姿で、陽
を浴 びながらデッキでビールを飲んでいる…カナダって、ワインと同じくビール好
きな人が多いんです。
そんな中、ゲレンデはどこもキャンモア、バ ンフの町よりずいぶん標高が高いので
まだまだ雪があり、1,2月に比べると日が長くなったし、日中の気温は上がってい
るので、「春ス キー」を楽しむ人たちで、週末は大賑わいしています。
先週からデイライトセービングが始まり、い ままでの夕方6時は5時となり…これか
ら夏至まで、どんどん日暮れが遅くなって行きます。
先週末、ちょっと気温が下がって山は 10cmほど積雪があっというので、さっそく月曜
日にいちばん近いゲレンデ、マウント・ノーケイへ出かけてみました。
11時ごろから滑り始め、快晴だった ので気温がぐんぐん上がって、午後から日当たり
のよい斜面の雪はシャーべット状になってきました。2時ごろまで薄手のウェアで気持ち
よ~くロングコースを4本滑って終わり!ロッジに戻り、遅いランチを取って、大満
足で帰宅しました。
その後も、日々暖かくなって、トレイルの雪も すっかり消えて、いまにも初告げ草の
クロッカスが芽を出しそうなほど春めいているロッキー。先日が今季最後の「滑り」に
なるかも…。
さてさて、カナディアンロッキー(キャンモア) に住んで、もうすぐ丸4年。
2006年4月7日は、夫と私が4歳のMダック ス・ラブを伴ってカナダランディングし
た記念日。
毎年ランディング記念日には、2人と1匹で住ま いのすぐ裏山で、キャンモアの町が一
望できるトレイルに散歩に出かけ、眼下に広がる街並みと南東にそびえるThe Three Sistersを
眺めながら、初めてそこに立った日のことを思い出します…。
長年、飽きもせず(笑)毎冬休み、独 身貴族の悪友たちとカナダでスキー&写真を楽しん
でいた夫は、憧れが高じてとうとう「移住」を実行、いまやネイチャー・フォ トグラファ
ーに転向したつわもの(笑)
そして、妻の私の趣味は茶道、カルトナージュ、 映画、食べること…と超インドア派。
夫の勧めでまずはテニスクラブに入会、フッ トワークが軽くなったころ、うまく乗せ
られ、とうとう2000年にカナダで初スキー体験!広~いゲレンデ、おまけにお正月とい
えども 3日にはガラガラになってどこでも滑り放題。特に初心者向けコースは、人っ子
ひとりいないマイゲレンデ状態(笑)
こんなに恵まれた環境で4シーズン滑ると、何 とか格好がついて来るもの。すっかり気
を良くした私は、夫の移住大作戦にまんまと引っ掛かってしまったようです。
『カナダへ移住したい』という夫の言葉を聞いた 時、真っ先に頭に浮かんだのは「え~っ、
カナダって北米やし、それって大好きなニューヨークが近くなるってこと?!じゃあ、今
までみたいに年に1回どころか、もっともっと頻繁に行けるかも?!」だったんです。
夫の夢と、妻の夢は、ちょっとちぐはぐではあった ものの、週末になると、夏は釣人、
冬は狩人に変身する父(本職歯科医)のもとで育ち、小学校の高学年になるまで、父と一緒
に時々釣りや山歩きを楽しむこともあり、海、川、山と大自然に触れて楽しんだ体験があ
るせいか、山深いロッキーの暮らしにも、あ まり抵抗は感じなかったというのが正直なと
ころです。
憧れて、とうとう住みついたカナディアンロッキー で、夫はフォトグラファーの夢を実現
化しています。
地元のアーティスト達が多数所属するCAAGとい う組織の一員として、年3,4回開催の写真
展に出品するため、早朝から日暮れまで、朝焼け、夕焼け、ワイルドライフを追い、年中
走り回っています。
スキーも同じで、毎冬スキーパスを買いこみ(私の 分も…)滑りまくってます。夜更かし
朝寝坊の私には早朝撮影のお付き合いは到底無理、でもスキーは3回に1回はお付き合い
するように心がけ、午前中は夫と一緒に滑り(もちろんあっちは◆、私はイージーコース…)、
ランチの後はロッジに残り、ひ とりコーヒータイム&読書、ときどきゲレンデをぼんやり
眺めて…と、自分の時間を楽しんでいます。このスローに流れるひと時が、ス キーに行く
という行為の中で間違いなく私の一番の「お気に入りの時間」となっています。
間もなくスキーシーズンは終わり、雪が 消えたロッキーの山々は雄姿い岩肌をあらわにし、、
町は日毎に活気づいてきます。後ひと月もすれば、可憐な高山植物を求めてトレイル を歩
き始めるハイキングの季節を迎えます。


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