フロク*ブログ

*とても気ままにブログ*
SLE歴まもなく20年。
二児の母です。

フランス四日目( 5)

2009-09-16 08:41:24 | Weblog
時間が間が経って、段々記憶が薄れていくのがもったいない感じ。


さて、心地よい景色での休憩を終え、
南へ南へと自転車をこぎ進めます。

丘の高い位置をずっと走ります。両側にブドウ畑ではなくいつしか、
左手だけがブドウ畑に。それだけ山の上の方へいつしかのぼっていました。

そして道が段々なくなってきました。
行けなくもなさそうだけど、草ぼうぼうの所になってきました。

どうするのかなーと友人に聞くと
「そろそろ下に行こうか。あのお兄さんが走ってるとこらへんまで」と。

確かに遠く下の方で自転車に乗る人がいます。
自転車に乗って走っている=それなりに道がある、との判断。

そこまでは、見渡せどまともな道はありません。
ということで、ブドウ畑の中を通らせてもらうことに。
「こんなとこ通っていいん?!」
「大丈夫!大丈夫!」

誰もいないブドウ畑。
「ごめんなさい」と思いながら黄土色の土の上を行きます。

ブドウとブドウの間は1メートルありません。
もちろん地面はちょっとぬかりみ気味の土です。

自転車を降りて、下り坂で勝手に下っていく自転車のブレーキを
かけながら自転車をおして下ります。

左右からバシバシとブドウの葉があたります。
ブドウを傷つけないように体に自転車を寄せて、慎重に下ります。
靴は泥々です。

ブドウ畑のブドウに囲まれた景色からふと周りを見渡すと
右も左も前も後ろも360度きらきら輝く緑のブドウの葉。
自分がブドウにうもれてる感覚。
下り坂に必死で写真を撮れなかったのは残念。

なるべく広い道(?)を選んで、転けないようにブドウを
傷つけないように下りに下って行き、やっと農道に出ました。

そしてまた南へ下って自転車をこぎはじめます。


なんせ素人なもんで相変わらず、
ばりばりロードレース用の自転車に乗るお兄ちゃんに追い抜かされます。
こぐのが遅い私を友人は待ってくれます。

しばらく走り、村の出前の地味な道路で友人が右折。
どこいくんやろ?

ちょっとの傾斜が上れないくらい足が痛くて、
自転車を押して歩いてました。

なーんにもない方向へ。
一応、ブドウ畑だけど。

右手に古い石で囲まれたブドウ畑があります。
ちょっとした古びたタワーみたいなのも立ってます。

そういえば他のブドウ畑は全部オープンで
柵や石垣なんて一切なかった。ここだけ違う。

友人が「ここがロマネ・コンティの故郷」と教えてくれました。
「へぇ~…。」と結構感動薄い私。もう疲れちゃってて…。
今、思うと申し訳ない反応でした。

ロマネ・コンティ、ホストクラブとかで
数百万とかすごい高額で取引されてるワイン
くらいしか知りませんでした。

ロマネ・コンティのところだけシンプルに
「みんなで大事にしてね」的な注意書きがありました。

ロマネ・コンティがとれるブドウ畑はほんと狭いです。
自転車でツーと行ってしまうと、もうロマネ・コンティではないのです。
そりゃ値段高くなるわなーと思った次第であります。

機械を使わず動物で耕したとか厳しい条件をクリアした場所が
それなりの等級を与えられ、ロマネ・コンティはその最高峰(と思われる)。
ここだけは観光客らしきが車で見に来ていました。

この時点で18:30くらい。友人にもうちょっとだからと言われて大分ほっとする。
向こうに見える町に駅があるらしい。

その町に着き、友人超お薦めのジャム屋さんへ。すっぱいジャムが美味しかった。

そこからまたシャーっと下って行くと、やっとやっと駅に到着。
エスカレーターも何もない駅なので、
自分で自転車をかつぎ、階段を下って上ります。重い…。

電車が遅れていたので5分待つと電車が来ました。
友人が言うには ほんとは今日はこの駅からスタート予定だったとか。

帰りの電車は4両編成でフラットだったので、
自転車を押し上げたりせず乗れました。


素敵な素敵な自転車の旅でした。(^-^)b

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