ワイナリーは確かカーブだか呼んでいたと思います。
鮮やかな花(ゼラニウムだったっけな)が咲き乱れる石造りの建物。
門をくぐり、木の扉を入ると静かな部屋。
暖炉があり、絵画が飾られ、アンティークの食器が並ぶ試飲室。
私たちとイギリスから来た2人がお客さん。
お店の人が、これはどの土地で出来た何年のワインです、と順に出してくれます。値段順に。
私は普段全く飲まないのですが、素人なりに香りや味が良し悪しがわかるような気がしました。
特級、一級畑、普通の畑と狭い土地が色で塗り分けされ、ランクがつけられています。
作業車を使わず、馬を使って作業を何年行ったか、とかいろんな条件でランク付けされるそうです。
どうやらいつも試飲を行うスタッフが夏休みだったらしく、普段は樽を管理しているらしい20歳代前半のような青年。
彼は英語が話せないので、私の友人がイギリス人のお客さんに英語で通訳し、そのあと私に日本語で教えてくれました。かっこいいー!!
その後、特別なことらしいのですが、地下のワイン庫へ案内してもらいました。
厳重に鍵をかけられたドアをくぐると、石の壁。ひんやりしてます。
ルパン三世の カリオストロの城とか入った気分です。
石段を下へ下へ下ります。ひんやりして、寒いくらい。外とは別世界みたい。
下って扉を開けた先にはワインの樽だらけのプールの底みたいに広く裸電球がぽつぽつある薄暗い部屋。見たからにめちゃめちゃ古い樽とか、手前にはきれいな新しい樽とか。
その中から一番手前ある樽の上部の木の栓を開け、大きなスポイトでワインを吸いとり、試飲タイム。吸いとったあとは、木の栓をはめて木槌でトントン叩いて栓を閉めていました。
2007年ものだそうです。同じ年のワインを新しい樽と古い樽の両方で作るそうです。そうすることで、また味が変わってくるそうです。
ワインが好きな友人はワイナリーの人にいろいろ質問していました。
2005年がワインの当たり年だったらしく、2005年ものは売り切れらしいです。
友人は2本ワインを買ってました。とっても満足そうでした。
その後、もう一件ワイナリーに行ったのですが、店員があんまりやる気なさそうで、味もいまいちだったらしくすぐ出ました。
時刻は四時半をまわっていました。お腹が空いたのでカフェへ。
カフェの外でおしゃべりしているおばさま方。パンやケーキを食べながらワイン。
お店に入ると、メニューにはケーキとかありませんでした。友人が店員さんに聞くと、お隣のパン屋さんで買ってきて食べてるらしい。 店員さんは 内緒だけどいいよーと言ってくれて、隣のパン屋さんへ。
パン屋さんらしい元気な奥さんが接客。チョコレートが挟まったパンを買いました。
レジには100EUROとか大きな紙幣を出さないで と書いてました。過去にいきなり一番高額紙幣を出されてお釣りがなくて困ったから、注意書き張ってるのよ~とおばちゃん。友人の通訳なくとも、雰囲気で言いたい事が分かるのがうれしい。
カフェでレモネードを注文(全て友人が訳してくれてます)。自転車で走ってきたから、すごく美味しく感じました。
チョコレートパンとレモネードで満腹ではないけれど、満たされました。
さぁまだまだ自転車は続きます。