徒然日々草(改×2)

生きものネタを時々あっぷ。ほぼ昆虫。ときどき植物。たまに背骨のある動物。

「獣戦士ガルキーバ」

2004-05-30 15:15:20 | アニメ・コミック・ゲーム
「獣戦士ガルキーバ」について:えー,長くなるので,いつもより小さいフォントサイズでお送りします(^^;)。

先日,9年ほど前にやっていたアニメ「獣戦士ガルキーバ」のDVDBOXが発売されました。当時「内容的に何も解決しないまま」打ち切り最終回を迎えたこの作品がDVD化されるなんて,ファンとしては(それがガ●ダムS●●Dのおかげだったとしても)うれしい限りです。
人物のこと:放映時,阪神大震災のあった年にこんな内容を!と地元民としてはイタイ思いで見ていましたが,改めてみると,世界設定もキビシイものがありましたが,人間設定はもっとイタかったんだなぁと思いました。人間の業を感じさせるというか,他のアニメの主人公その他と比較すると「こいつら全員ダメじゃん」気分満載。最初も最初で「主人公(桃矢)殴ったろか」と思いましたが,最終回に近づくにつれ,「だれかこの主人公とヒロイン(このは),殴ってくれ」と思うように・・・。そんななか,第二の戦士キラちゃんも途中殴りたくなりましたが,元来の奥ゆかしい性格のおかげで後半の心の安らぎに。それなのに,死んじゃったけどな(がくぅ)。「伝説の戦士ガルキーバ」を目指していた桃矢でしたが,結局身代わりに死んだキラちゃんとその魂に宿っていた戦士リュートの力で,勝利しましたが,はっきりいって,主人公,自分の力ではどうしようもないまま,でした(中の人(ラディアス)の力ですら借りることが出来なかった)。成長無し,ちゅうか,途中から退化。ホントにどうしようもない主人公でしたな。最終回にして,自覚できたか?とも思いますがどうかな?

キラちゃんのこと:結局,キラちゃんは大好きなこのはちゃんのために桃矢君を生き返らせて死んだわけでしたが,このはちゃんにも桃矢君にも心に深く負い目を追わせてしまった感じです。これから,この二人がつきあうにしてもなんにしても,ず~とキラちゃんがつきまとうと思うと,人間の業って・・・,(;´д`),と思います。最後の方,わがまま放題だったこのはにとって,キラちゃんを殺したのは自分だと思い続けるでしょうし(あんだけ,言いたい放題言ったしなぁ(^^;)),桃矢に至っては実際その通り(?)なので,ずっとひきずって,一生幸せになれなさそう。ちゅうか,キラちゃん置いてなるな!ちゅうか,イイくすりだわ!!!むかっ(←私情はさみすぎ)。一方,キラちゃんは死ぬことによって二人とも自分の手に入れたちゃっかりものにも見えます。やるな,キラちゃん(ニヤリ)。・・・とこの辺から,感想がアヤシくなってきましたね(^^;)。そう,この物語の真のヒロインはキラちゃんです(おぃ)。このはにカマかけてたのも桃矢への当てつけです(そんなことはない)。でも,キラちゃんの中の人(女)が桃矢の中の人(男)の恋人だったっぽいし。結局キラちゃんも中の人リュートも彼のために命を落としているし。キラちゃんはこのはのせいもあるだろうけど,ずっと桃矢を見て,追っかけているようです。性格が奥ゆかしすぎるせいで桃矢を追い抜いてしまっても決して前に出ることはありませんでしたが。・・・あぁ,キラちゃん・・・。私はキラちゃんが好きだったのよ!!!

世界のこと:キラちゃんの話はこれぐらいしにて,全体の世界観も「どうすんねん!」というほど重いものでした。異世界から来た敵は,滅び行く運命の自分の世界とこちらの世界を入れ替えて,あちらの世界を救おうとしています。一方,あちらの世界から来た味方は滅び行く自分の世界の運命に殉じようとし,こちらの世界を守ろうとします。どうみても,助かる道があるならあがこうとする敵さんの方が人間らしい感じが私にはします。ただ,他を犠牲にするのを厭わないのはどうかと思いますが。一方,味方の方は「大地が滅び行く運命なら,共に滅ぼう。きっと滅びのあとには新しい世界が生まれてくるさ」という,宗教じみた考え方です。それに逆らおうとしている人たちを力ずく,殉じさせようとしています。あるいみ,こっちのほうがこわい。こんな状況で,結局最終回では一旦世界の入れ替え計画「大いなる反転」が失敗して一段落するわけですが,私は上記の問題についてどのように決着を付けさせるか非常に見たかった。ええ,切実に見たかったよ!!!!だいたい,桃矢はその事実を知らないままだったような気が。それを知ったとき,桃矢がどのような選択をするのか,それを見たかったーーー。やっぱり,放映した時代が悪かったのかなぁ>打ち切り。あらためて,おもしろい話だったと思うわけです。


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